幸運の持ち主に「おめでとう」と声をかけたら、自分もおめでたい気持ちになった話
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幸運の持ち主に「おめでとう」と声をかけたら、自分もおめでたい気持ちになった話

この連載は、しんいちさんが、会社員として働きながらも、物を減らしリュック1つを背負って、旅するように暮らす日々を綴ります。

▼前回までの記事ピックアップ
vol.1:会社員が多拠点生活を始めたら、旅・仕事・生活が融合して「これ最高かも」と思っている話。
vol2:会社員生活と多拠点生活は両立できる?!僕がADDressを選んだ理由。

藤井風の「帰ろう」が好きだ

僕が藤井風を好きになったのは、2020年5月20日の朝だ。【帰ろう】という曲を聴いたときに心を鷲掴みにされた。当時ランニングしながら涙したことを今も覚えている。

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▲この曲は思わず感想をSNSに投稿したぐらい僕にとって衝撃的だった。

ピアノのイントロが美しくて、優しい歌声と歌詞が印象的だった。

「最初から何も持ってない」
「一つ一つ荷物手放そう」
「何も持たずに帰ろう」

歌を聴いたあとは生まれたときのような、何も持たず、背負わずにありのままの自分に返って生きることを認めてくれるような気持ちになった。

それから僕はこの曲を聴き続けた。
気づいたら2020年に一番聴いた楽曲になっていた。

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▲2020年の僕のプレイリストの再生回数1位は【帰ろう】。

ついに会える!!

すっかり藤井風にハマった僕にギフトが届いた。待望の全国アリーナツアー「HELP EVER ARENA TOUR」に当選したのだ!
ついに会える!そう思うと毎日ワクワクしていた。


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▲大阪城開演前待ちの行列。

新型コロナの影響でライブが延期や中止になることも予想していたが、感染者数が減ったこともありライブは感染対策を万全に行い、無事開催された。

僕の席は会場後方のアリーナ席42列目。つまり良席とは言い難い遠めの座席だ。いつもはステージからの距離が遠いとライブへのモチベーションが少し下がったりしたこともあったが、今回はこういう状況でもあったし、ライブが開催されるだけで十分じゃないか!と思えた。
とはいえ、最前列はどんな景色が広がっているのか、そんな幸運を手にしたのはどんな人なのか、興味が湧いて見に行ってみた。

最前列の若者への「おめでとう」

最前列から見える景色は圧巻だった。吐息まで聴こえてきそうなぐらい近い。
間違いなく最前列は最高の席だ。この席を射止めた強運の持ち主を讃えたいと思った。

そこには学生らしき一人の男性の姿があった。

こんなに近い距離で歌声や演奏を浴びられるなんて、飛び上がるほど嬉しいはず。そう思ったら無性に声をかけたくなった。

「最前列おめでとうございます!」
いきなり話しかけられて、驚かれるかもしれないと思ったが祝福したい気持ちが勝った。


「ありがとうございます!」
若者は目をキラキラと輝かせて、嬉しそうな表情で応えてくれた。

「最前列は本当にすごいですね。こんな近くで歌声聴けるなんてうらやましいです。ちなみに一番好きな曲はなんですか?」

「【帰ろう】です!」
と若者は迷わず答えた。

「おおっ、同じだ!」
僕も同じ曲が好きで、つい嬉しくなって握手を求めようとしたがそこは我慢。慌てて手を引っ込めて握手をするジェスチャーをしてお互い喜びを分かち合った。

会話が終わってからもずっと心がぽかぽかと温かかった。

自然と涙があふれた

定刻になりライブがはじまった。
歌声に優しさと力強さがあり、大きな歓声はないが観客たちのこの会場で藤井風の生み出す暖かい空気に包まれる喜びを、力強いエネルギーのようにビンビン感じた。

ライブ中盤であの曲のイントロが流れた。
感情を抑えきれず自然と涙が溢れた。ライブで聞く【帰ろう】は格別だった。聴きながら、開演前に会話したあの若者の事を想った。
彼は、最前列で自分が一番好きな曲を聴いている。藤井風の歌っている表情、吐息を目の前で存分に味わっている。最高の宝物である。そんな彼との出会いや大好きな曲を共有できた喜びも加わり僕はこの曲がより一層好きになった。

言葉を交わして、喜びを繋いでいく

言葉を交わすとエネルギーが生まれる。
僕は旅先やランニング中に、知らない人から挨拶されたり、声をかけてもらえて嬉しかったし、自分から声をかけた時の相手のリアクションも同じように嬉しかった。

だから今回も声かけた。ライブに当選した喜び、歌声を聞ける喜びを「おめでとう」と言葉にして伝えて、好きな曲が同じだったことを分かち合えて喜びが増した。

言葉を交わす事で、声をかけた方も、かけられた方にもエネルギーが生まれる。喜びや、嬉しさの気持ちが乗っかると良いエネルギーが生まれて自然と笑顔になる。

「おはようございます!今日は空がきれいですね」
「おめでとう」
「ありがとう」

些細な事でも、自分が良いと感じた事、思った事は言葉にして相手に届けると、相手にも自分にも良いエネルギーが生まれる。
良いエネルギーからは笑顔が生まれ、笑顔は連鎖して幸せとともにどんどん広がっていく。

言葉にして相手に届ける。みんなで喜びのエネルギーを増幅させようじゃないか。


旅路は続く。

しんいち:石井慎一
埼玉県入間市出身。社会人から16年を東京で過ごし、離婚や大阪転勤を機に自分の暮らし方を考えるようになる。現在は会社員として人事系サービス企業で大阪支店長の職を担いつつ、全国に拠点のあるADDressを利用し、「旅するように働く、暮らす」を実現している。
・まなびやアカデミー認定マインドフルネストレーナー
・産業カウンセラー

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しんいちさんの多拠点ミニマルライフ・ヒストリー
2018年10月
38歳でバツイチ確定後、シェアハウスに転居。当初持っていたのは、掃除機と電気ケトルと服だけ。
2019年6月
大阪転勤を期に、一人暮らしをスタート。家具・家電などが増える。
2020年4月
緊急事態宣言で在宅勤務になり、快適さを追求したくなり、高城剛氏の「LIFE PACKING」から物を減らすことに興味を持ち、「スーツケース一つで生活する」を目指し始める。
2021年1月
一人暮らしのマンションを手放しCoリビングサービス「Address」を契約。多拠点生活を開始。Addressを利用していない時は、間借りしている大阪のスペースで生活している。現在の所持品はスーツケース2つ分。
今の空はどんな色?
「マインドフルネスを私たちの日常に。」をコンセプトに、マインドフルネスを気軽に知る・体験する・実践するのきっかけを作るための、マインドフル・ライフスタイルメディアです。