昼下がり、友人とお絵かき-わたなべ さき-

「写真を撮る」という行為は「今ここ」を感じて切り取る、マインドフルネスな行為。この連載では、そんなふうにマインドフルネスに生み出された写真とその写真にまつわるストーリーをご紹介しています。

昼下がり、窓を開けると部屋の中を風が通り抜けた。

今日は久しぶりに会う友人と、お絵描きの日。

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友人の向かいに座り、絵を描いていると、

向かいに座る彼女の手が小刻みに揺れて、線を引いている。

サッサッサッ…

それを見て、友人が目の前にいるんだなぁと実感すると、

なんだか胸がキュッと、愛おしくなった。

この時間が好きだ。

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2人で、頭を空っぽにして絵を描いた。

お互いの絵を覗き込んで感想を言い合った。

クッションに倒れ込んでたびたび作業を中断する彼女が面白くて笑った。

こんな時間を、ずっと心の中に残しておきたいと思った。

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わたなべさき
会社員/フォトグラファー
雨の日にテンションが上がる人。
みんなが本当の想いを生き、心を震わせあう世界をつくりたいと思っています。

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