最高にマインドフルに生きている我が家のピアノ爺さんの話-大川千秋-
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最高にマインドフルに生きている我が家のピアノ爺さんの話-大川千秋-

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この記事は、12/1〜25まで、毎日1人ずつマインドフルネスを実践している方が「私の日常にあるマインドフルネス」をテーマにリレー形式で綴る、マインドフルネス・アドベントカレンダー2021の記事です。
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はじめに

こんにちは、INNER EYEの大川です。アドベントカレンダー7日目は、最高にマインドフルに生きている末期がんステージ4のピアノ爺さん(私の父)と(最後に少し5歳児の娘の話)をしたいと思います。

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爺さんはピアノ弾き

私の父(通称:ピアノ爺さん)の生業は、JAZZピアノ弾きです。後にも先にも人生これ1本で生きてきた人です。長崎の五島列島の中の、小値賀島・黒島郷生まれの70歳。小さい頃にピアノと出会い、ハマり、がむしゃらに練習して、アメリカ軍がたくさん出入りする佐世保市内のキャバレーやジャズバーで15歳頃からライブをして経験を積んできました。それだからか、その音色はなんともソウルフル・マインドフルで、Blackを感じるバイブスを醸し出していて、私自身も若き頃はDJをしていたり、ブルーノートで働いたりと、Black Musicにはどハマりしましたので、やっぱり親子の血ってあるんだな〜、と感じることの一つでもあります。(よかったら爺さんのJazzピアノはYoutubeやTikTokで聴けますので聴いてみてください♪)

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ピアノ爺さんとの突然の別れ

12歳の頃、私の両親は離婚したからです。なのでピアノ爺さん(父)とは長い間、共に暮らしてはいませんでした。バブルが弾けた後は、音楽業界も冷え込み、経済的にも苦しかったので、離婚後は家庭にお金は全く入れませんでした。でもだからと言って、いわゆる世の中的な「父親の義務を果たすため」に、父はピアノ以外の仕事を選択することもありませんでした。なので、社会や母親からすれば「無責任な父」だったのかもしれません。

私自身も多感な時期は、自分のお父さんのことを人に話すことを恥じたこともありました。正直、胸を張って「うちのお父さんはOOな人です」って言えない時期も長かったです。でも自分自身、お父さんとお母さんの遺伝子を半分ずつもらった心と体なので、親の片方を否定したり批判したりすることは、自分の半分を否定したり批判したりすることにつながるんだよなと、子ども心に辛く感じることもありました。

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ピアノ爺さんが私達に与えてくれたもの

そんな「社会的に無責任」であろう父でしたが、実は何にも変えることができない、かけがえのないマインドフルなギフトを与えてくれていたということに、大人になってから気づいたのでした。どんなことかというと、

1つめは、やはり「自分に正直に・ありのままに生き抜いた」ことでしょう。家族のために、体裁ためにと「自分を偽る」ことをしなかったその生き方。このアドベントカレンダーシリーズの1本目『輝かなくたっていいじゃないか -Gaiax 木村智浩-』さんの記事にもあったように、社会的に成功したかと言われれば、一時的な成功だけだったかもしれないし、世に言う「完璧なお父さん像」ではなかったかもしれません。でも、やりたいことをやり抜
いて
、できる範囲でいいので、あくまで「自分にしかできないこと」で、人々に感動を与える生き方を選択したこと。

さらに面白いことは、世の中的な父親としての社会的な責任や役割を果たさなかったのだとしても、今現在、結果として、周りの人間が誰も不幸せになっていないということなんですよ。

母親も再婚して幸せそうですし、父も自分に合うパートナーと長く一緒にいますし、私達子どもも決して不幸な人生ではありません。むしろ、偽らない自分の人生を生きたことで、私自身も誰かのため、何かのため、ではなく本当にやりたいことを仕事にする感覚を養うことができて幸せですし、良い意味でこれからもそうでありたいと思っています。

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2つ目は、ピアノ爺さんが奏でる音が与える豊かな時間とつながりですかね。見た目は仙人みたいなピアノ爺さんなのですが(笑)、教科書通りではないなんとも絶妙な旋律を奏でるので、聞くとなぜか毎回必ず涙が出てくるという魂が洗われるような感覚があるんですよ。(ほんとにこれは何でなんだろう?と思う。姉も同じことを言う)また、私自身が幼い頃から音楽と一緒に過ごすことで培われた感性もそうですし、実際に私自身、音楽活動を通してできた友人はとても心の繋がりが深いのです。決してお金では変えられないマインドフルな心と絆を与えてもらったなと感じています。

ピアノ爺さんが大切にしていた真のプライドとは

最近、「パパが人として誇り(プライド)に思っていることって何?」となにげなく聞いてみたんです。「男のプライド」なんかはある意味、最初から捨てている父だったので、一度聞いてみたかったんですよ。

まぁ、「誇りに思っていることは?」と聞いたので、自分自身のピアノのこととかかな、と思っていたら、なんと「周囲の人を気遣い、思いやりを持つこと」というではないですか。ここで私が聞いた「誇り=プライド」とはただ単に「大切にしている価値観」とかを超えて、「自分がどんなに周囲に蔑まれたとしても、人として失いたくないもの」「自分が誇りを持ってこれは人に与えられると思うものは何か?」という意味で聞いたので、それが「どんな時もコンパッションな人間であること」とだとわかった時には、またもや涙が出てきたのでした。

男としてお金や権力を味方にすることができなかったけど、人としての底愛というか、優しさというか、そういうものを大切にしていることは、爺さんの実家に一緒に里帰りした時の人との関わり方を隣で見ていてヒシヒシと感じたし、ピアノの音色にもあふれていることを、どこかでわかっていたからなのかもしれません。

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「父親の義務」ってなんだろう?

さて、最後に。これは最近、私自身の中にある「マインドフルな問い」の一つでもあります。きっと大半の人は、父親の義務=お金で家族を支えること と答えるかもしれません。でもこれって、古くからの家庭観と社会が作った「刷り込み・思い込み」の一つでもあるのではないか、と思っているんです。世の中のお父さん達もこの価値観に縛られて苦しい人多いのかもしれません。

私の場合は、自分の父はお金以外のことを与えてくれて、それが私の誇りとなっている、というのも理由の一つですが、男女ともに働き、男女共に子育てをし、経済的にも男女ともに支え合えばいいと単純に思います。こんなふうに思えるようになったのも、母親が女手ひとつで一生懸命働き、私たちの成長を金銭面でサポートしてくれたおかげなのかもしれないですが...。

現在の日本の法律も、親権を持たない方の親は、養育費は入れるが、実際に子に会うことが限られていたり、(※逆に、養育費さえ支払えば、子を見捨てることもできる)と、いろいろと社会問題になっていますし、果たして「お父さん=お金」の価値観で、子どももお父さんも幸せに感じられているのだろうか?という疑問もあります。ぜひコメントくださいね。

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最後に

ということで、世の中の体裁やプライドから離れ、「自分らしく・ありのままに・マインドフルに生きる」ことは、勇気も覚悟もいることですが、結果として周りを幸せにできるのではないか、という仮説を、身近で実践していたピアノ爺さんのお話でした。数年前に大腸癌を患って手術を繰り返し、今はステージ4となったため、我が家に呼んで療養する時間も長くなりました。残り少ない父との時間を丁寧に、大切に過ごしていきたいと思います。

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★おまけ★

今日は父の話でしたが、マインドフルすぎてぶっ飛んでいる5歳児のブログもありますので、こちらもぜひ読んでみてください♪

■プロフィール

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大川 千秋 (OKAWA, Chiaki)

5歳児の母。2006年よりロサンゼルス、ニューヨーク、ハワイにて人材育成・人材戦略コンサルタントに従事。心理学学士号保持、2014年にニューヨークにてポジティブ心理学を学び、2015年にINNER EYE CONSULTING設立。帰国後は日本での普及に関わり、楽天(株)にてエンプロイーエンゲージメント・コンサルタント、マインドフルネス講師として組織開発や従業員の心の健康やウェルネス向上に努める。「自然科学」x「ポジティブ心理学」x「マインドフルネス」をベースとし、組織コンサルティング、個人向け認定講座、コーチングを提供し、個や組織のよりよい発展を支援している。セッション実績約6,000人以上。自身の育児経験や、海外での失敗経験も交えながらわかりやすく親身なセッションを心がけている。


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