「私の子育て、本当にこれで大丈夫?」と自信を持てないとき-マインドフルネストレーナーが子育てのお悩みに答えますvol.4-
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「私の子育て、本当にこれで大丈夫?」と自信を持てないとき-マインドフルネストレーナーが子育てのお悩みに答えますvol.4-

子育てに正解はない…頭ではそう分かっていても、自分の子育てに自信が持てず、ひたすら子育て本を読み漁ったり。夜な夜な、ネット検索を繰り返したり。特にSNSの普及からも「周りと比べる」子育てになりやすい、現代の子育て事情。

子どもの成長発達と共に悩みも変化していくため、親の気が休まることはなく、常に子育てへの不安を抱えながら過ごしてはいませんか?

今回は、そんな子育て中のモヤモヤした気分から抜け出し、今までとは少しだけ異なる「子どもとの前向きな関係性」を築くためのヒントをお伝えします。

子どもとの距離感を、「見える化」してみよう

突然ですが、ここでまず、あなたとお子さんとの”現在の距離感”を頭に浮かべてみましょう。5段階で見たとき、どれくらいの距離にお互いを置いていると感じていますか?最も離れている場合は5、ほとんど重なっているような場合は0とします。

数値にすることで、客観的に観察できる

子どもとの距離感を数値にして「見える化」することで、今のあなたが子どもに対してどのような関わり方をしているのかを、客観的に観察することができます。この距離感が0のように近すぎる場合は、子どもに対して過干渉になってることも多いのです。

子どもと親自身の距離感が近く、お互いの間に「境界線」を引けていないことが、不安の要因になっているかもしれない…ここからは、この点に注目して話を進めていきたいと思います。

「課題の分離」という考え方

私がアドラー心理学に触れた際、衝撃を受けた学びの1つに

「課題の分離」

という考え方があります。

誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えてください。

「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健(著)

「最終的に、この課題の責任を取るのは誰なのか?」

そう自分自身に問うことで、相手の課題に入り込むのを防ぐことができる、現在私がとても大切にしている視点の1つです。

例えば、長女が2歳前後の頃には、こんなことがありました。

「指さしをしない」
「言葉が出ない」
「片付けができない」

子どもの成長発達のスピードは違うと分かっていても、このような場面ではつい、はやくできるように促す関わりをすることが多くなっていた、私。時にそれはエスカレートして、強制的にその課題と向き合わせていた時期もありました。

手を取って指さしをさせたり、無理やり言葉カードを見せたり。長女は、それをする理由も分からないのに強引にやらされてしまい、辛い時間だっただろうと…申し訳ない気持ちがよみがえります。

でも、これを「課題の分離」という視点から見たら、どうでしょうか?
言葉を話すのも、片付けも、最後に責任を取るのは他の誰でもない「子ども自身」なのです。できてもできなくても、それをどう扱っていくのかは、最終的に子ども自身が決めればいいのです。

それなのにも関わらず、私はこれをまるで自分の課題かのように捉えてしまい、必死になっていたのでした。

「親の理想像」から自分が外れないように、何とか子どもの発育を促したかったのだろうと…

勉強することは子どもの課題です。そこに対して親が「勉強しなさい」と命じるのは、他者の課題に対して、いわば土足で踏み込むような行為です。これでは衝突を避けることはできないでしょう。われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題を分離していく必要があるのです。

「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健(著)

この「課題の分離」という考え方は、一見冷たいように取られてしまうこともありますが、「放置しよう」と言っている訳ではありません。子どもが支援を求めてきたときは、いつでも手を差し伸べる意思があることを伝えたり、「こんな考え方もあるらしいよ」などの情報提供は、欠かさず行っていきます。

選択権は子ども自身にある、そうシンプルに考えます。

経験値が少なかったり、手先や身体そのものがまだうまく使えない幼少期の場合、最初は手伝いながら少しずつ手離していくという関り方を意識すると良いでしょう。協力して助け合うことを教えるのもまた、大切ですよね。

そして、幼少期に関わらず発達の心配ごとなどは、専門家に相談することも必要です。

ただ、どんな時でも「これは誰の課題か?」という意識を持っておくことは、子どもの自立を促したり、また親自身が子どもに依存しない生き方をしていく上でも、持っておきたい視点です。

「課題の分離」を実践しよう

この「課題の分離」を日々の生活に取り入れるためには、子どもとの関り方を自ら観察し、振り返る時間が大切になります。

「これって、本当は誰の課題?」

まずは、そう自分に問いかける習慣をつけていきましょう。

ただ、自分自身を俯瞰してみるのは、簡単なようで実際はとても難しいと言われています。マインドフルネスは、この俯瞰力、つまり「メタ認知能力」の向上が期待できるトレーニングとして、現在企業などでも活用されています。ぜひ、マインドフルネスの呼吸瞑想を日常に取り入れてみてください。

習慣化するために、こういった瞑想アプリを使用するのもおすすめです。


子育ての正解って、結局何だろう?

最後に、子育ての正解について改めて考えたとき、そこにはいつも

「誰にとっての正解か?」

という問いが残ります。

私が子育ての正解を追い求めていた頃は、世間の正解、専門家の正解、月齢の正解など、常に「他者から/一般論から見てどうなのか」という軸に振り回されていたことに、最近気がつきました。

もし正解があるのだとしたら、それは目の前にいる我が子が

「本当はどうしたいのか」

それだけなのだろうと…

子どもの人生は、他の誰のものでもなく"子ども自身のもの"です。
子どもを1人の人間として認め、子どもの選択を尊重する。私も、そんな親でいられるよう、マインドフルな日々を送っていきたいです。

文*ワカナ(マインドフルネストレーナー/ライフコーチ/Mindful.jp編集部) Twitter:@wacanaoda


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