仏教指導者 in NY Style こうでなければに縛られない-HIKOKONAMI-
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仏教指導者 in NY Style こうでなければに縛られない-HIKOKONAMI-

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この記事は、12/1〜25まで、毎日1人ずつマインドフルネスを実践している方が「私の日常にあるマインドフルネス」をテーマにリレー形式で綴る、マインドフルネス・アドベントカレンダー2021の記事です。
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こんにちは、はじめまして HIKOKONAMI と申します。
大阪生まれNY育ち、2019年に日本に帰国、こちらのMindful.JP に私も仲間に入れてーとシャウトアウトして今年はこのマインドフルネスアドベントカレンダーの執筆に参加させていただく栄誉をいただきました。

普段はサウンドバスという音を使った体験を通してリラックスしたり、マインドフルネスやインナーサスティナビリティ(個人の心や身体の持続可能性)コミュニケーションなどについて皆様とお話ししたり、音が身体や心に及ぼす影響ついて勉強したり。音楽プロデューサー/DJの大沢伸一氏とともにSOUNSFULNESSという概念で気持ちのいいパーティを主催したり。
最近は日本の歴史や伝統芸能を民俗音楽学的な視点から紐解き日本独自のスピリチュアリティーについて研究しています。

今回はタイトルにあるとおり、NYでの私の体験から、私の尊敬する仏教指導者についてお話ししようと思います。
私がNYで勉強していた分野は主に音楽教育・音楽療法などの音楽関連。それとは別に仏教哲学、実践を様々なコミュニテイーでの体験を通して学びました。

アメリカでは仏教実践者、ブディスト(Buddhist)は人生哲学、生き方のスタイルという感じで捉えられているようです。I’m Buddhist という自己紹介はめっちゃクールです。

広義の意味でのマインドフルネスな生き方、そして今問われているSDG’s的な生き方、サスティナビリティ、環境問題や人権問題などは、まさに仏教実践者としての生きる指針と言えますね。
I’m Buddhist とはそのようなかっこよさを含みます。
自分の人生にそのように向き合って生きているという表明ですね。
自分を大切にしている、セルフラブ、セルフケアにも通じるような。

私のお家は仏教を信仰していました。
幼いころ、物心ついた頃から家族で朝、夜とお経を唱えたり、仏教の勉強をするのは日常で、道徳的に美しく生活することが当たり前の子供時代を過ごしました。
成長するにつれ、生活の中で便宜的に変わる倫理観や言い訳的に使われる“普通はこうだから“や“みんなこうだから“という言葉を嘘や誤魔化しのように感じてとても傷ついたのを思い出します。
日本で生活しているとみんなからはみ出さないようする事が何よりも大事で自分自身の人生の指針をどこに持てばいいのか、そのような思いを放棄しなければうまく立ち回れないような、そんな苦しい思いが常にありました。
一人仏教や宗教全般、哲学について本を読み漁る早熟な子供時代、しかしそんな話を共有する場は少なかったように思います。
宗教の話をする奴はやばいやつ、哲学とかめんどくさい。宗教に関してはもはやカルトと同義語になっていて、キモいとか怖いという認識?嘲笑の対象でしょうか。

そんな私がNYに暮らしはじめて人々がクールに語る I’m Buddhist という自己紹介に痺れました。
“そうやねん、これってクールやんな!“
嬉しかったです。やっと自分を理解してくれる人たちに会えた気がしました。
私ってめっちゃクールやなーと興奮しながら、仏教のコミュニティーやメディテーションのコミュニティーに通いはじめました。

人種の坩堝、と言われるNYCだけあって本当に様々な指導者、実践者がいます。
アーティストやミュージシャン、アカデミックな人やフリースタイル、人種や国籍も多種多様、LGBTQなど、何の制限も制約もありません。日本では服装や立ち振る舞い学歴や所属、バックグラウンドに厳しく一定のスタイル以外はふさわしくないなどと批判されがちですが、そんなバカみたいなことを言う人はNYCではいません。
例えば、顔以外にびっしりとタトゥーが入った指導者はパンクロックのスターみたいなスタイルですが深い知識と経験でとても人気がありました。そこに集う人もスーツで仕事帰りの人もいれば自由なスタイルの人も、とほんとに多種多様できまりがないんです。
ニューヨーカーの、インディジネッツの、アジアンの、アフロアメリカンの、ドラッグクインの、いでたちもそれぞれ。
自分を知り、そして人生をより幸せに豊かに生きていくために学ぶというこ事について、どんな人たちにも平等に学ぶ権利はあるはずです。


さて、こんなふうにたくさんの素敵な人たちがいる中で私の尊敬する2人の指導者を紹介します。NYCで一番良かったことの一つは彼らから学べたことです。

1、Chögyam Trungpa (チョギャム・トゥルンパ)

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チョギャム トゥルンパ(1939年2月 - 1987年4月4日)は、チベット仏教の行者で学者、かつ師、詩人、芸術家。チベット仏教行者や学者たち[1]からは、チベット仏教の偉大な師であり、ヴァジュラダーツ(英語版)と ナーローパ・ユニバーシティ(英語版)、 シャンバラ・トレーニング・メソッド(英語版)を設立し、西洋へのチベットの仏教の普及に大きく貢献した人物として知られている。

2、Shi Yan Ming(シ・ヤン・ミン)

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シ・ヤン・ミン(1964年2月13日−)少林寺の第34世代の僧侶、武道に熟練。俳優、アーティスト。彼は3回の少林武道選手権で優勝し、1992年アメリカへ亡命。1996年にニューヨーク市にアメリカ少林寺を設立。多くの弟子を擁しています。彼、は少林拳をアメリカに昇進させた先駆者の一人でした。チョギャム・トゥルンパはチベット仏教の指導者でNYCにシャンバラセンターを、シ・ヤン・ミンは中国少林寺の第34代僧侶でNYCにUSAシャオリンテンプルを設立。

二人の共通点は

1、超エリート出身
2、逃亡して俗世で生きることを選択した
3、ヒップスター


まず1、超エリート出身

チョギャム・トゥルンパはトゥルク(高僧の生まれ変わり)として6歳から僧院へ入りダライ・ラマらとともに修行をスタートさせています。
その後インドへ亡命、イギリスを経てアメリカへ。

シ・ヤン・ミンは5歳から少林寺にて修行を開始その後28歳まで仏道、武道の修行で僧院で暮らします。アメリカでのカンフー大会へ招待された際にアメリカへ亡命申請を出し、アメリカ市民権を会得。


2、逃亡して生きることを選択

二人とも、修行僧として俗世から離れて暮らすことよりも、生活を通しての苦しみや喜びを体験しながら人々に寄り添い生きることを選びました。
高僧では禁じられている結婚、子供を持つ事、女性スキャンダルやアルコール問題など賛否両論ありますが、偉大な功績はそれを凌駕し人々からの尊敬を集めています。

3、ヒップスター

そんな二人は自由に生きる姿が賞賛を集めて特に若者カルチャーに多大な影響を及ぼしました。チョギャム・トゥルンパは70’のNYヒップスターにアンディー・ウォーホールやアレン・ギンズバーグなどとともに語られたりします。
シ・ヤン・ミンは別名ヒップホップモンクという愛称を持ち、90‘NYヒップホップシーンに多大な影響を与えました。ウータンクランをはじめ数々のヒップホップアーティストは彼のもとで学び、NYの俳優アーティストなど交流は幅広く、キルビルのアクション指導が有名。


このように、二人はとっても自由でそしてダメなところはとってもダメで、人間らしくもがき苦しみながら私たちと同じように毎日を生きました。(シ・ヤン・ミンはまだ生きてます!)

シ・ヤン・ミンのもとでカンフーの修行(アクションメディテーション、これも仏道修行の一つです)をしていた私はある日、彼に質問してみました。
慣れ親しんだ僧院、少林寺のトップとして約束された将来を捨ててまでどうしてアメリカに亡命したのかを。


「本当に生きるということは守られた安全な僧院で一生を終えることなのだろうか、世界は広くて、様々な喜びや苦しみがあります、それを私は知りたいと思いました。21世紀に生きる私たちにとって仏教の古い習慣や決まりを守り抜いて生きるよりも様々な体験を通して苦しみも喜びも様々な感情も味わい尽くすのが本当の意味で生きるという事だと信じているから、世界の中心と言われているNYCで人々に触れて見たいと思ったんだよ」

と話してくれました。
彼は96年にUSA Shaolin templeを設立以来毎日欠かさずに道場に出てみんなと練習をしています。全ての人に扉は開かれています。

チョギャム・トゥルンパは直接会ったことはないのですが、彼の著書に同じような事が書かれていました。

彼らは自分の信念、自由でいることを選択して、こうであるべき、こうでなければという既存の概念に対して中指を立てて、SO WHAT ?それがどうしたと笑います。

修行をする中で正義や規則を過剰に信じてしまうことで全ては崩壊し、反転してしまいます。
自分らしく生きる事、誰かの何かの正義に自分を合わせる必要はないという事、自分以外の何者かになる必要はないって事。


シ・ヤン・ミンに弟子入りした私はカンフーネームをもらいました。
漢字一文字で “前“ です。
後ろを振り返らずに前を向いて進みなさい、あなたは人の前に立ちなさい、と。
はい 前を向いて進んでいきます!
空気は読まずに中指を立てて満面の笑顔でSO WHAT?I’m Buddhist 謙虚に美しく自分の道を進んでいきますと願いつつこの文章を終えたいと思います。


P・S
日本でも昨今のブーム(?)でマインドフルネスやら、セルフケアやらこれからの生き方や人生の指針について様々に語られる機会が増えましたね。
まだまだ意識高い系などと嘲笑されたりしてるのでしょうか?
このようなことに興味を持っている層はインテリ、高学歴、高収入など一定以上の生活水準に属しているというリサーチもありますね。
そういうステレオタイプを超えて、もっとたくさんの人へ、多様性のあるコミュニティを作りたいですね。
こうであるべきという概念を捨てて、こういう人は相応しくないなどというジャッジを捨てて、全ての人へ開かれたコミュニティを作っていけるようになりたいですね。

■プロフィール

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HIKOKONAMI
幼い時から仏教の教えを受けて育ち、家庭では音楽とともにある日々を送る。
2005年に渡米、NY大学でボランティアとして音楽療法に携わったことをきっかけに教育、実践、ヒーリングの観点から音楽を学び直す。
New York Open Center 『Sound and Music Institute』にてサウンドヒーリングを体系的に学び、その後はNYを中心にサウンドセラピストとして活動。 数々のメディテーションイベントや音楽・アートのイベントに登壇する。 2019年に帰国。拠点を日本へ移し、イベントや企業にてサウンドバス、 マインドフルネス、インナーサスティナビリティの講義を提供。
音を使ったリラクゼーション商品のプロディースやアートプロジェクトなど活動は多岐にわたる。2021年より、音楽プロデューサー/ DJ の大沢伸一とともに SOUNDFULNESS をテーマにイベントFreakin’Calm Out を立ち上げる。
日本へ帰国後は日本の伝統文化や芸能、民俗学的な観点から日本独自のスピリチュアリティを研究。

▼個人SNS

HIKOKONAMI : hikokonami@instagram.com


誰でもウェルカム毎日やってる無料オンラインメディテーションコミュニティFreakin’Calm




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