「色気」とは自分らしさ-廣居 朋也-

この記事は、12/1〜25まで、毎日1人ずつマインドフルネスを実践している方が「私の日常にあるマインドフルネス」をテーマにリレー形式で綴る、マインドフルネス・アドベントカレンダー2021の記事です。
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初めまして、私は廣居朋也と言います。仲間からは「ともさん」と呼ばれています。普段は、企業に対する人や組織関連のコンサルテーション(育成系)を生業としております。

まず、この度は、アドベントカレンダーへの寄稿という素敵な機会をくれた『Mindful.jp』編集長の松元 絢さん(愛称:あやぱん)に心から感謝です。そして、あやぱんには、私へ白羽の矢を立てたその規格外のセンスに、脱帽しています。お話をいただいた時、「なぜ、私に…お願いするのか?」率直に心の中に去来した言葉です。そして、正直に申し上げます、この文章を書き始める今もなお「なぜ、私に…お願いするのか?」です。

しかしながら、子供の頃から「やればできる子」と親に評されてきた私です。相棒のmacbookproを前に「お前ならできる」「Yes,you can!」そう言い聞かせて、今、言葉を紡いでおります。

さて、この「マインドフルネス」という言葉、自分の生き方と重ね合わせてみた時、出てきた言葉、それは「色気」でした。

「色気」って、、、

はい、皆様の心の中の声もしっかり私には届いています。もはや、この時点で、この先の迷走感漂う様相です。もしよければ読み進めてみてください。

そもそもの話です。私にとっての「マインドフルネス」とは「マインドがフルネス」の状態であり、それは「自分の心が満たされている」状態です。それは、ゴールでも目的でもなく結果の状態。

では、自分にとって「自分の心が満たされている」とはどのような状態なのか?それは、

「(自分の人生を)自分らしく生きている状態」

これに他なりません。人生を一つの壮大な物語に見立てれば、その物語の主人公は自分です。他の人にその物語の筆を握らせはしないし、人の物語の登場人物としてだけ生きていくのは、自分の望むところではありません。

日常に目を向けてみると、

この人は(本当に)自分らしく生きているなぁ、、、


そう感じさせる人がたくさんいます。あやぱんがその一人であることは言うまでもありません。そういった人に共通する特徴は何なのか?それは、

「その人の生き方にその人らしさが全開に表現されている」

ところです。「○○さんと言えば、□□だよね」と分かりやすく表現されるイメージです。その状態をもう少し私なりの表現にすると、

「色気高く生きている」

この表現がしっくりきます。自分らしく生きている人の言葉や行動には何か雰囲気が現れます。その雰囲気はその人が醸し出す「色気」そのものです。本人は気づいていないことが多いですが、その「色気」はダダ漏れており、完全につゆだく状態です。その人がいるだけで「場」が華やいだり、整ったり、その人がいるだけで「人」がつながったり、広がったり。結果として、そこから「新たな変化」や「創造」が生まれていきます。その感覚は、

「世界が広がっていく」

そんな感覚です。

少し自分の体験を話します。私には高校2年生の娘と中学2年生の息子がおります。その息子が小学校5年生の夏休み明け、学校へ突然行かなくなりました。厳密には行けなくなったのです。

私の中ではその日を「息子がランドセルと学帽を置いた日」としています。

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世の中でいう「不登校」という社会課題です。結果として、息子はそこから1年半、小学校の卒業まで教室で時を過ごすことはなく、卒業証書は校長室で1人、受け取りました。

「不登校」は、今や世の中では当たり前のように起きていることです。そしてその多くの論調が未だ「不登校は問題」という前提で論ぜられている、あるいは受け取られている節があります。試しに「不登校」を検索してみてください。そこに並ぶ言葉の前提のほとんどが「マイナス・問題」といった状態からきているものです。

そのような中、私は「これは全く問題ではない」という境地にいたりました。大切なことは、「不登校という状況はこれからも当たり前として起きる事象であり、その時、親や大人である我々が、信念を持って受け止める」ことなのだと。そして何より、親として、大人として信念を持つこが大切であり、そのためには、

「親が自分の人生を自分らしく生きる(=色気を持って生きる)」

ことが重要、という境地に至りました。そこからの詳細は割愛しますが、そこからの月日を綴ったnoteはこちらです。なんだかんだでフォロワー数も3,000名を超えました。このnoteにも書いていますが、これを機に、ラジオ番組を持たせていただくことになったり、本田圭佑選手に記事をリツイートしてもらったりと。

tomo3@「不登校」は社会成長の鍵と思う1人の父親であり経営者の呟き|note小5の夏休み明け、突然訪れた「不登校」というビッグイベント。「ロックに、色気高く、軽やかに」をポリシーに「これはチャンス」note.com


あれっマインドフルネスはどこへ行った?そう思う方もいるかと思いますが、私の中ではこのように、がっちりと整理ができています。

「マインドフルネス → 自分らしく生きている状態 → 「色気」を持って生きている → 結果、世界が広がる」

人が持つ「色気」とは様々あると思います。なぜならば、「色気」の根源はその人自身であるからです。世の中は多様な「色気」に溢れる可能性を秘めた場所なのです。

私は自分らしく生きる人の「色気」でこの世の中が満ち溢れる世界、それを目指して、様々な活動をしています。自分が関わる活動の全てにこの「色気」に関連するキーワードを散りばめています。詳細は割愛します。

「マインドフルネス → 自分らしく生きている状態 → 「色気」を持って生きている → 結果、世界が広がる」

「マインドフルネス」という状態は、結果、一人一人が自分らしく生きている基盤となるものであり、そこから醸し出される人が持つ「色気」で広がる、つながる世界、この好循環で世の中が満ち溢れる、そんな状態を、自分は目指していたのだと、この記事を書き進める中、自分の使命を再確認できたことに、今、心震えています。

とりあえず、心を落ち着けるために深呼吸したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

■プロフィール

廣居 朋也(ひろい ともや)

大学卒業後、1年間の自分探しを経て、日本に初上陸したスターバックスコーヒーへ入社。血が緑になる程、スターバックスのカルチャーに心酔し業務に邁進する。その後、30歳になり、凸版印刷へ籍を映し、同社内ベンチャーに入り、人材育成、組織開発サービスのコンサルタント、ファシリテーターを10年経験する。そして40歳の頃に、会社員人生は卒業し、独立起業。株式会社Cogitoを立ち上げ、企業に向けた人材育成・組織開発の各種サービスを提供している。最近は「これから御社に必要なことは色気です」と真顔で語るため、やや相手に驚かれる日々を送っている。色気ダダ漏れの49歳。

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