ぷしゅぷしゅ。いのちの音がする。-わたなべさき-

「写真を撮る」という行為は「今ここ」を感じて切り取る、マインドフルネスな行為。この連載では、そんなふうにマインドフルネスに生み出された写真とその写真にまつわるストーリーをご紹介しています。

金柑が手に入ったので、酵母を育ててみました☺︎

酵母を育てて3日目。金柑の間から、泡がぷくぷく…と現れ始め、

そして、6日目の今朝。

蓋を開けると、”ぷしゅ、ぱち、ぴち”と、炭酸の弾けるような音。

ぴち…ぱちぱち、ぷく、ぱち…

酵母が生きている音は、耳に心地よくて、なんだか愛おしい。

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人知れず植物の表面に生きていて、普段は目に見えない酵母が、

部屋の片隅でしゅわしゅわと懸命に生きているのを感じると、心がくすぐったくなる。

酵母と一緒に過ごす日々は、なんか良いな。

飲んでみると、ほんのり微炭酸。

酵母の”ぴち、ぱち”がのどを通り過ぎるとき、命と一体化するような、

なんだか不思議な、いのちの感覚を感じたのでした。

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わたなべさき
会社員/フォトグラファー
雨の日にテンションが上がる人。
みんなが本当の想いを生き、心を震わせあう世界をつくりたいと思っています。

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