さくらが教えてくれた、大切な時間-わたなべさき-

「写真を撮る」という行為は「今ここ」を感じて切り取る、マインドフルネスな行為。この連載では、そんなふうにマインドフルネスに生み出された写真とその写真にまつわるストーリーをご紹介しています。

風がさーっと吹く。

大きな桜の木の枝が揺れて、淡いピンク色の花びらが、ひらひらとランダムに舞ってゆく。

それまでいろんなことが頭をぎゅうぎゅうにしていたのに、その一瞬でさくらに目を奪われてしまった。

ただ散っている。それだけで、

それまで考えていた頭を奪ってしまうほどの魅力を持っている花。

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いつでも、目を奪うその美しさは、人々に、ただ美しさを感じる時間をプレゼントしてくれた。

そんな贅沢な時間を、いま私たちはどれだけ取れているだろう?

“ただ美しさを感じる”

一度だけの人生、そんな時間がもっとあってもいいよね。

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わたなべさき
会社員/フォトグラファー
雨の日にテンションが上がる人。
みんなが本当の想いを生き、心を震わせあう世界をつくりたいと思っています。

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