“マインドフルネスキャリア”からの・・・ -谷口 秀人-

まずはこのような貴重な場に登場させてもらって本当にありがたいです。
ありがとうございます!
アヤパン! (※Mindful.jpの編集長:松元絢)
悟さん! (※アドベントカレンダー企画者:中村悟氏)

さて、私、先日、小冊子
「〜現代のライフスキル~マインドフルネスキャリア」
を制作しました。

僕自身がマインドフルネスを通じて、何を得ているのか、そして、
何を多くの人に知ってもらいたいのか、についてまとめたものです。

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この流れから、本稿でもこの小冊子の【マインドフルネスキャリア】に関連することを語ろうと思っていたのですが、昨今、僕が気になっていることについてお伝えさせて頂きたいと思います。

何をテーマにお話ししたいのかと言うと
「オジサンの悲哀(ひあい)」
についてです。
唐突だとは思いますが、お時間ある方は、少々お付き合い頂けると嬉しいです。

もくじ

オジサンの悲哀

私は、日常、企業研修のファシリテーターとして年間120本、数十人規模から数万人の規模の企業まで、新人から役員まで様々なテーマでファシリテーションを行っております。

その中で、方々から

「ウチの管理職はホント、頑固でしょうがない!」
「部長はいつまでも昔ながらのやり方に固執している!」
「会社が変わらないのは課長層の人々が変わらないせいだ!」

という類の管理職に対するマイナスの声を聴くんですね。
実際に研修でお会いする方の中には、たしかに頑固、という方もいらっしゃいます。

この映像は、僕が企業研修のファシリテーターとして「みなさんの組織ではこのような場面はありませんか?」とアイスブレイクがてらで使用するものです。
みなさんの職場ではどうでしょうか?

このような風土の裏側には、前述通り、管理職のオジサンの悪影響があると言われます。
たしかにオジサンの悪影響、大きいです。

実際に

「いつまで対面でのコミュニケーションが全て、と思っているの?」
「もう、そういうノリだけでは部下はついていかないんですけど」
「考えや発言がいつも一緒ですね。全く変化なし、ですね」

というオジサンがいるのは事実ですね。

その結果、組織の悪習はオジサンの責任になります。
そして、そのような目で見られていることで少なからず悩んでいるオジサンがそこかしこにいるように思います。

※オジサン:上記のように旧時代的な価値観のままアップデートされていないと思われている人を指してこう呼ぶこととします。

オジサンの実態

ただ、どうなんでしょうか。

僕も一般的にはオジサンと言われる側なので気持ちが分かるんですが、果たして本当にオジサン達が諸悪の根源なのでしょうか。

オジサン達は、果たして仕事を適当にこなしているのでしょうか。
投げやりなのでしょうか。
日々、物事を流して流して、適当な人生を送っているのでしょうか。

そして、

会社の風土の悪影響を丸っと押し付けられるほど悪いのでしょうか。

僕はそんなことは無いんじゃないかなと思うんです。
もちろん、そういう人もいますが、多くのオジサンは必死にもがきながら、日々を一所懸命に生きているんじゃないかなと。

古き良き日本の中、高度成長期の中、リゲイン(24時間戦えますか!)飲みながら、寝る間も惜しみ、家庭も顧みず、とにかく全身全霊で仕事に、会社に、自分の人生の全てをつぎ込んできたのではないかと。

それが良いかどうかは別にして、とにかく必死に様々な困難を乗り越えてきたのではないかと。

それだけ頑張って、相応の立場になり、相応に報酬を得ることはある意味、報いとしてはしかるべきではないかと。
そのような背景があることには一切目を向けず、オジサンは頑固!ツバを飛ばす!仕事やってない!給料ドロボー!というのは酷なのではないかと思うんですよね。

まさに、【オジサンの悲哀】です。

嗚呼オジサン

では、このギャップは何から生まれているのか?

それは、結局、オジサンに原因があるのですが、
「っで、それが現代で通用するやり方ですか?今、必要なやり方ですか?」
に対応出来ていないから、というのが実態ではないでしょうか。

その理由は、シンプルです。

・脳は同じことを繰り返したがるから
・我々は自分の人生を肯定したいものだから

これはオジサンに限らず、僕らにはこのような傾向があるのではないでしょうか。

無自覚、無意識に昨日と同じ一日を今日も繰り返す。

では、このような傾向があるとするならば、どうすれば回避できるのか?

それがマインドフルネスです。

マインドフルネスの効果は様々な切り口で証明されておりますが、
メタ認知=自身を客観的に見つめる力、がアップすることで、日常の自身の感情、考え方、やり方に対して問いが立てられるということ
が挙げられます。

つまり、マインドフルネスを通じて、同じことを繰り返している自身の感情、考え方、やり方に問いを立てることが出来るようになるんです。

そして、今、現実に起こっていることに目を向けることが出来るようになることで、過去の自分や未来の自分に引っ張られなくなります。

この考え方を何とかオジサンに理解して頂きたいんですよ。
そして、オジサンを本来のタフで素直で一所懸命で、でも、自分なりのアイデアで新たな道を開拓するあのオジサンになってもらいたなと。

そのために、僕はオジサンにマインドフルネスをお伝えしていきたいと思っております。

愛しきオジサン

「みなさんのこれまでの頑張りは何事も代えがたい賞賛するべき経験であり、リスペクトをします。っと同時に、これからのさらなる活躍のためには、これから求められるマネジメントが必要です」

「若かりし頃のあの時代のブラックな環境に放り込まれて、苦しみ、足掻きながら乗り越えてきたように、今、求められるマネジメントに適応し、乗り越えていきましょう」

「そのためには、過去の成功体験に溺れてしまっている現実を受けとめましょう。
これからの新たなオジサンでいきましょう。ニュータイプでいきましょう。
そう、ニュータイプオジサンです。そのために、マインドフルネスを日々に取り入れていきましょう」

僕はこんなことをオジサンに伝えていきたい。
【悲哀で溢れているオジサン】に直接、伝えていきたい。

そして、オジサンの中のオジサンでもある僕がオジサン側を代表して
みなさんにも言いたい。

「僕らオジサンも必死に生きている。そして、オジサンにも歴史も背景もある。頭ごなしに現代にフィットしていないことを否定することから始めるのではなく、オジサンの人生を承認し、賞賛してください」

と。

そして、僕のことも。

さらに、みなさん、こんな質問も投げかけて頂きたい。

「オジサン、これから限られた残りの人生をどう生きたいですか?」
「また、あの時のように輝きを放っていた人生を思い出しませんか?」
「そのために、何を大事にし、何を変える人生を送りますか?」

と。

つまり、周囲のオジサンのこれまでの人生を大いに称えて頂きたい。
その上で、未来への可能性を自覚させてもらいたい。

するとオジサンは、ニコニコと頑張りますから。
可愛いところもありますよ。

マインドフルネスの意義

最後に、オジサンの話はこれぐらいにして、この文脈はオジサンに限らず、誰を対象にしても重要だと思うんですよね。

その本人のこれまでの軌跡やドラマは何にも変えられないリスペクトの対象物であり、その人の未来の可能性は自らで切り拓くものであると自覚してもらうこと。

このヤリトリにおいての大きな武器となるのがマインドフルネス。

マインドフルネスを通じて、色眼鏡を外し、パラダイムをシフトし、これまでに無自覚、無意識で見て、認知していた世界を手放すということ。

いかがでしたでしょうか。

っと、最後の最後まできたので、ここで深呼吸を3回やってみましょう。
ラジオ体操の締めに深呼吸をするかの如く。

そうそう。

その調子その調子。

明日からもその調子で、日々、共に調えていきましょう。

谷口秀人

■プロフィール

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谷口秀人
(たにぐち ひでと)

一般社団法人まなびやアカデミー 代表理事
株式会社RiceBall 代表取締役

1994年 大手住宅設備メーカー(約3,000名)に入社
「数字が全て」の厳しい環境の中、1年目はほぼ成果が上げられないポンコツ野郎から、2年目以降、支店トップ、全国トップクラスとなり、営業ランキングの常連となる
その後、広告会社と人材育成コンサルティング会社の2社での役員を経て、2015年独立し、株式会社RiceBallを設立
年間120本、企業研修のファシリテーターとして、主にリーダーシップ、マネジメント、コミュニケーション、マインドフルネスを提供
これまでにファシリテーターとして、プロデュースの立場として、研修・ワークショップで出会った受講者数はのべ35,000人を超える
2017年 学ぶ・教えるのプラットフォーム【一般社団法人まなびやアカデミー】を設立
マインドフルネスを中心に講座を展開し、3年間でのべ1,000人以上が受講
自身の人生の主役として、自らで選択し、未来を切り拓く人で溢れた世にすることをミッションに日々、活動中
資格:米国CCE.Inc.認定 キャリアカウンセラー
著書:~新時代のライフスキル~ マインドフルネスキャリア

■お知らせ

・一般社団法人まなびやアカデミー

まなびやアカデミー | ~【学ぶ】と【教える】が融合する場~manabiya.academy

・株式会社RiceBall

株式会社RiceBall – マインドフルネスプログラムの提供マインドフルネスプログラムの提供riceball.co.jp

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