瞑想落第生がたどり着いた「食べる瞑想ZenEating」-ももえ-

この記事は、12/1〜25まで、毎日1人ずつマインドフルネスを実践している方が「私の日常にあるマインドフルネス」をテーマにリレー形式で綴る、マインドフルネス・アドベントカレンダー2021の記事です。
その他のマインドフルネス・アドベントカレンダーの記事はこちら

今年のアドベントカレンダーのテーマは『私の日常にあるマインドフルネス』と聞き、書きたいことが溢れてきました。

マインドフル・ライフをおしゃれな日常風に描こうかな…と当初は、ついカッコつけるモードで書き始めましたが、「一番参考になるのは挫折体験では」と思い、恥ずかしい話を含め公開することにしました。

私が本記事でご紹介したいのは、挫折を経てたどり着いた、実践版の食べる瞑想です。

まずは自己紹介を兼ねて、私の失敗の歴史をご紹介します。

主に4つの失敗や挫折を経験したことで、現在ZenEatingというブランドを創業し、このアドベントカレンダーに寄稿させていただく機会をいただくに至りました。

もくじ

挫折1:ウェルネスなのにバーンアウト

星野リゾートに勤務し、ウェルネスのブランディングからボディワークや瞑想の指導担当をしていました。
働きすぎでメンタルダウン気味な時も、ウェルネス担当として「ハツラツとした健康な人」でいなければ!と元気なふりをすることもありました。

不都合な自分の状態に蓋をして、理想のイメージを自分に押し付けるのはウェルビーイングと反対向きの努力だった、と当時は気付けずバーンアウトしてしまいました。


挫折2:本場で瞑想を習ったのに、瞑想を習慣にできず

その後、インドに2年間移住をして、毎朝5時から瞑想を習ったり、国立のヨガ学校に通ったりしました。

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瞑想のクラスメイトは全員インド人

ですが、日本に帰国して東京で働く生活に戻ったら、瞑想の習慣は消えてしまいました。


瞑想の本場インドであんなにトレーニングしたのに、私ったら…」
と自分がなまけ者に思えて、悲しくなりました。


挫折3:食べ物を健康の道具に

母が難病を食養生で治した様子を見ていた経験から、高校生の頃から健康的な食べ物に興味がありました。
ですが、食べる「物」にこだわるあまり、食事を健康のための道具のように見るようになってしまっていました。

恐怖心をモチベーションに食べ物を選択していると、こだわるほどに苦しくなるのでした。
食をツールとして捉えることで、おごり高ぶった性格になっていったと思います。


挫折4:時短パラドックス

食へのこだわりが、最後の挫折につながるのですが、「何を」食べるかを追求して、食の道に進むことにしました。

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Cookpadで働き始め、食とITに携わる中で頻繁に使っていた言葉が「時短」や「効率」でした。

私自身、効率的に動いて余裕ができた気になるものの、気づくと時短で作り出した時間にまたタスクを詰め込んでいる自分がいました。

「時短」と「効率」のパラドックスに直面した時、効率は私達を本当に幸せにしているのか?と疑問が沸きました。


4つの失敗から気づいたこと

4つの挫折を経て、なぜいつも苦しんできたかやっと気づきました。

・ウェルビーイングとは完璧であることという誤解
・瞑想は特別な時間を取らないとできないという思い込み
・幸せになるには何かをしないといけない。私は努力が足りないという自己否定
・効率を上げればゆとりができるという足りないマインド


思い込みが自分を苦しめていたことに気がついた時に、私は自分のルーツを2つ思い出しました。


ルーツ1:山伏の祖父

山を愛する山伏の祖父が、自然の恵みに感謝をして生きる姿に、子供の頃から憧れてきました。
自然と一体の祖父の生き方に美しさを感じるということは、私にも自然を尊敬する精神が息づいていることを思い出し、勇気が出てきました。

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祖父母と、祖父が所持する山からの景色

ルーツ2:日本のこころと禅

大学時代、禅や比較思想を研究していたことも、私の励ましになりました。
禅では、坐禅だけが心を磨く方法ではなく、毎日の一つ一つの行動が修行だという教えがあります。

掃除から料理や食べる事まで、すべてに魂を込める禅の考え方にインスピレーションを得ました。

瞑想の習慣に苦労してきた私だからこそ、食と融合させることで、現代人にも心を調える時間が取り入れやすくなると考えました。

食に精神性を見出すのは、日本が世界に誇る美意識でもあります。


食べる瞑想で、日常にマインドフルネスを

挫折から得た4つの気づきを核に、私はZenEatingというブランドを立ち上げました。

ZenEatingでは、食べることを瞑想と捉え、食べる瞑想と呼んでいます。

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瞑想落第生だからこそ、日常のToDoリストを増やすことなく、心が調う時間が取れる食べる瞑想を提案しています。


挫折から得た4つの気づきは、


・ウェルビーイングとは完璧であることという誤解
 →ありのままの自分に感謝する

・瞑想は特別な時間を取らないとできないという思い込み
 →どんなことをしている時も心を磨く時間

・幸せになるには何かをしないといけない。私は努力が足りないという自己否定
 →もう支えられていること、恵みをいただいていることに気づく

・効率を上げればゆとりができるという足りないマインド
 →「足を知る」満たされていることを思い出す


こういった意識は、社会生活で忙しく過ごす中で忘れがちです。

ZenEatingでは、この4つを食べる瞑想を通して思い出すこと提案してきました。


食べる瞑想のやり方は、去年のアドベントカレンダーに寄稿したこちらの記事から詳しくご覧いただけます。

「毎日の食事が瞑想に」忙しい時こそ実践したい、心がととのうZenEatingとは?-にしむらももえ-|Mindful .jpこんにちは! 心の在り方を磨く食ワークを提供しております、食べる瞑想のZen Eating主宰ももえです。 「食べ物をこmindful.jp

この詳細記事がZenEatingで通常お伝えしている食べる瞑想に近いので、余裕がある方は試してみてください。


実践版、食べる瞑想の提案

食べる瞑想の時間を毎日は取れない、とハードルが高く感じられたかもしれません。
ですが、何度か経験すると短縮しても意識するポイントが抑えられるようになってきます。


まずは今日のお食事の時に、こんなことを意識してみていただくのがおすすめです。

・感謝を込めて心から”いただきます”を言う
・食べ物がどこから来たか思いを馳せる
・噛んでいる時はお箸を置く
・五感を開いて食べる

瞑想の習慣化に悩んできた私でも出来る方法なので、どなたでも日常で実践しやすいと思います。


マインドフルネスって、生きてることを目いっぱい味わうことだと思います。
味わうと、命への感謝や喜びが自然と湧いてきます。

食べ始めの感謝を忘れたら、ごちそうさまの時に感謝を込めて手を丁寧に合わせるのでもいいのです。

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この記事を読みながら深呼吸をして、一瞬を味わうのもマインドフルネスだと思います。


新鮮な目で日常を

さて私は今、山ごもりリトリートをしています。
日常を離れ時計も電波もないところにいると、私は自然と一体なんだと思い出して安心感に包まれます。

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こういう「非日常」では、一口の山菜も空気も朝日も特別に有難く感じます。
私はZenEatingは、日常の中で非日常の新鮮な視点を思い出すような立ち位置が理想なのかもしれないと最近感じています。


禅では「初心」とよく言われます。
「一瞬一瞬を新しい気持ちで目の前の食べ物と出会い直してみる」

その好奇心があなたの日常をマインドフルに、生きていることを味わう時間にしてくれるのではないでしょうか。

一緒に楽しみましょう!

ZenEatingとは

▼ZenEatingスクール(オンラインサブスク)募集中

食べる時間に心を調える習慣を持つことで、感情が穏やかになったり考え方や人間関係まで好影響があると好評です。
瞑想の新しいアプローチを求めている方や、感度の高い方に喜んでいただけています。

ZenEatingスクール~サブスク型オンラインサービスで食べる瞑想の継続~ | ZenEatingZenEatingスクールとは ゆたかな毎日のお手伝いをする、月額制のオンラインサブスクサービスです。音声・Zoom・お便zen-eating.com

まずは1ヶ月からご体験いただけます。

音声を視聴して、食べる瞑想を体験してみる

▼法人向けウェルビーイング・チームビルディングのための食べる瞑想

「マインドフルネス×食べる」でチームビルディングとウェルビーイング「ZenEating食べる瞑想」が法人向けサービス始動Zen Eatingのプレスリリース(2021年9月9日 10時00分)[マインドフルネス×食べる]でチームビルディングとprtimes.jp

Google米国本社・マッキンゼー・アクセンチュア・パナソニックを始め、国内外の企業にZenEatingのプログラムを提供。

ウェルビーイングやマインドフルネスを身近に感じてもらう社内イベントのコンテンツや、チームの心理的安全性のためのセッションとして、ご活用いただいています。

■プロフィール

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ももえ(ZenEating代表)

心を磨く食ワークを提供する「ZenEating」代表。
身体感覚を研ぎ澄ます食べ方を、瞑想になぞらえ、30ヵ国2100名の心の安らぎに貢献。食を通して幸福感とコミュニケーションを高めるお手伝いをしている。
Google米国本社・マッキンゼー・パナソニックを始め、国内外の企業にもZenEatingのプログラムを提供。

自称「瞑想落第生」で継続に苦労した経験を活かし、瞑想を日常の中に取り入れやすい食と融合。
普段の食事を瞑想の時間にすることで、瞑想を無理なく習慣化し、生きる喜びを思い出す時間を提供している。

著書『ZenEating食べる瞑想』2022年夏発売予定。

略歴
中央大学総合政策学部卒。
大学時代は海外文化の雑誌編集社に勤めながら、「禅と日本文化」というテーマで卒論を書いた。
星野リゾート勤務時はウェルネス部門でボディワークや瞑想指導、ブランディングを担当。
その後インドに2年移住しアーユルヴェーダの栄養学やヨガを習い、寺院に泊まり込みでの修行も体験。
Cookpad勤務時には動画制作や新規事業開発などスピード感あるIT業界で奮闘。「時短・効率」によって一層忙しくなる現代人の矛盾に気が付き、心身の健康に役立つべく独立。
母が食生活の改善で難病を克服した経験から10代より食と健康への興味を抱き、趣味の修行や坐禅で学んだ心の磨き方を融合させたZenEatingを創業した。
1991年生まれ。故郷は山伏の祖父が暮らす山形県。
対応言語:日本語/英語

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