オンラインでLet’sマインドフルネス!-藤本志乃-
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
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オンラインでLet’sマインドフルネス!-藤本志乃-

みなさんこんにちは!Mindful.jp アドベントカレンダー2020というなんとも素敵な企画に及びいただき、執筆中の今もわくわくしております。
本日は、カウンセリングルームLe:selfの藤本より、オンラインのマインドフルネスについてのおはなしを皆様にお届けいたします!

コロナ禍で出かけられない!

2020年。全ての人が直面した問題。それはコロナ禍での活動制限ではないでしょうか。これまで受講していた研修や、習いごとの軒並み中止。

Le:selfもオープンして、グループでマインドフルネスの会を始めたところだったのに! 中止をせざるをえなくなってしまったんです・・(涙)。


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2020. 2 開催 Le:self Yoga & Mindfulnessの様子。


でも、そんな大変な中でも、できる方法で今までやってきたことをなんとか続けようということで世の中で始まったのが、様々な活動やサービスのオンライン化。Le:selfでも、その流れに乗り、マインドフルネス講座をオンラインで提供していくことになりました。

オンラインでのマインドフルネス瞑想は効果があるの??

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世の中の状況に応じて、ユーザーさんが利用しやすい形でのサービス提供をすることというのはとても大事なことだと思います。だけど、臨床心理士として、きちんと提供するものにどんな効果があるのかを知っておくこと、そして、どんな効果があったのかを検証していくことは忘れずにいたい。私はいつもそう思っています。なので、オンラインのマインドフルネスについても実施にあたり、どんな効果があるのかきちんと知っておきたく、開催前にいろいろとリサーチ致しました!

そこでわかったのが、オンラインでのマインドフルネスでも、うつうつとした気持ち・不安な気持ち・より良く生きていくこと(ウェルビーイング)・注意力(マインドフルネス)に大きな効果があり、中でも一番効果があると言われているのがストレスだということ1)*。また、ガイドつきのオンラインでのマインドフルネスの方が、1人で無音でマインドフルネスを行うよりも効果が高いということ 1)*!

つまり、お家からなかなか出ることが難しい、このコロナ禍でもマインドフルネスの講座はオンラインで受けられるし、ちゃんと効果も得られるってことなのです!なので、たくさんの人に安心して、オンラインでマインドフルネス、受講してみていただけると良いなぁと思います。

オンラインでのマインドフルネス講座の良さってなあに?

参加者さんの様子や感想からわかる、オンラインのマインドフルネスの良さについても、皆さんお聞きになりたいのではないかと!こちらもご紹介していきましょう。

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①全国どこからでも受けられる!
マインドフルネスをやってみたいけど、自宅の近くにその場所がなく、本で読んで自分でやってみることにとどまっていた…そういう方は多くいらっしゃいました。気軽にご自宅からアクセスできるので、全国各地からご参加いただいています。実施する側の私自身も、マインドフルネスを必要とするできるだけ多くの方に、オンラインで届けられるのはとても嬉しいことだなぁ〜と思っています。

②安心できる空間で受けられる!
これまで、ヨガスタジオなどでマインドフルネスを体験したことがあるけど、周りが気になって集中ができなかったという方もよくいらっしゃいました。オンラインでのマインドフルネスは、とてもリラックスして受講でき、マインドフルネスの良さを体験することができたというお声をたくさん耳にします。1人で自分のおうちでゆっくり受講したい方には良いのかもしれませんね!

③イヤホンの使用で自分の世界に入り込める!
イヤホンを使用することで、ある種の没入感のような感覚を感じる方もいらっしゃるようです。イヤホンで音楽を聞くと自分の世界に入れる、集中できるという方は多くいますね。それと同様、マインドフルネスのガイドをイヤホンで聞くことで、より集中・リラックスしてマインドフルネス瞑想ができた!ということもあるようです。

④みんなで様々な感情や感覚、気づきをシェアできる
Le:selfでは、今年、対人支援職団体Assembleさんと一緒にオンラインで支援職の方(心理職・教育職・医療職・福祉職etc)向けのマインドフルネスのワークショップも数多く行ってきました。ワークショップを開催する中で、「皆、悩みや苦悩を持つ」ことをシェアしながら、その仲間と一緒にマインドフルネスを体験できたこと自体がケアにつながっている印象がありました。マインドフルネスは自分1人でやってもグループでやっても、うつうつとした気分や不安は低下します。でも、一番効果があるのは、グループでマインドフルネスを行うことで、その理由としてはグループの中でのシェアの体験が大きいから、だそうです*2)!

このように、参加者さんのお声や様子からもオンラインでのマインドフルネス、そしてみんなでやるマインドフルネスにはメリットや効果がたくさんありそうということはお分かりいただけたかなーと思います!

オンラインを駆使してでもマインドフルネスを伝えたい私の気持ち。

さて、オンラインというツールを使ってまでも私がなぜ、マインドフルネスを伝えたいのか。最後にそんな私の思いを綴って締めくくりたいと思います。
 
私自身、そしてLe:selfを通して伝えたいのは、”マインドフルネス”そのものではなく、”人間がより良く生きること”。人間というのは生きている限り、様々な思考や感情と出会うもの。「あー、仕事が終わらない不安だ!」と思っていたかと思えば、数秒後には美味しいものを食べて「あー、幸せ!」となっていたり。思考や感情はこんな風に移り変わるのが常。どんな思考も感情も浮かんで当然のものと言えば当然なのです。でもその自分自身に浮かび上がったものに対して、私たちは普段どう接しているでしょう。「コロナが大変だなんて思ってはいけない」、「明日のプレゼンが不安だなんて感じてはいけない」、そうやって追い出そうとしちゃうんですよね。

私も育児を始めて、同じような状況に陥りました。「私の育児はこれでいいの?」という不安がむくむくっと出てくる。そうすると、その不安を追い出すために、無理に子どもとの時間を捻出して無理に遊ぶという行動を選択する…。でも、大切な子どもとの時間なのに、無理に遊んでいる時間はちっともhappyではないわけです。悲しいですよね…。心理学を学んできたはずなのに!という思いも合わさり、とても悔しかった!なので、今こそ!と思い、自分の学んできた心理療法に一度自分がきちんと立ち返ることにした、そんな時期がありました。
 
その心理療法はマインドフルネスを技法として含んだセラピーの1つである、Acceptance and Commitment Therapy(アクセプタンス & コミットメントセラピー; 以下ACT)。

・マインドフルネスというスキルを身につけ、コントロールできないものである思考や感情は追い出すのではなく、受け容れる。
・人生における自分の大切なもの(=価値)を明確にしてそこに向かってコミットしていく

この2つの側面からACTは成り立っており、やわらかい心(=心理的柔軟性)を獲得し、人生をより良く生きていくことを目的としています。

ACTは私が臨床心理士になってから、臨床で使用してきた方法でもありましたが、この考え方が、まさにさっきの悲しい、悔しい思いをしていた私をするりと助けてくれたのです。つまり、マインドフルネス、そして価値・コミットメントというACTの概念が、いざというときは自分の人生にもとても役立ったというわけです。

今の私が、ACTやマインドフルネスを知って実践して、育児が上手になったか?それは分かりません。心配になったり、つい怒ってしまったりする日ももちろんたくさんあります。でも、その怒りや心配が怖くなくなったし、子どもと過ごす時間はとても幸せ。それが、以前との大きな違い。こんな風に、私たちの人生や生活にそっと寄り添って助けてくれるのが、ACT、マインドフルネスだと私は思います。だからこそ、伝えたい!例え、コロナでオンラインの実施になったとしても。それが私のマインドフルネスを皆さんに伝えたい理由なのです。

・・・と最後はちょっとあつくなってしまいましたが(笑)、そんな思いで私はこれからも、自分でもマインドフルネスを実践し、そしてたくさんの人に伝えていくという自分の価値に向かってコミットしていくことと思います。これを読んで、マインドフルネスやACTを知ってみたいなと思う人が1人でも増えたら本当に嬉しいです!

お読みいただき、ありがとうございました。
そして、Mindful.jpの皆様も素敵な機会をいただき、ありがとうございました。


<参考文献>
1) M P J Spijkerman , W T M Pots , E T Bohlmeijer (2016). Effectiveness of online mindfulness-based interventions in improving mental health: A review and meta-analysis of randomised controlled trials, Clinical Psychology Review, 45 : 102-114.
2) Ying Ma, Zhaozhuo She, Angela Fung-Ying Siu, Xianglong Zeng, and Xinghua Liu (2018). Effectiveness of Online Mindfulness-Based Interventions on Psychological Distress and the Mediating Role of Emotion Regulation, frontiers in Psychology, 9 : 1-9.


■プロフィール

藤本志乃
ウェルビーイングのためのカウンセリングルームLe:self (リセルフ)代表
臨床心理士・公認心理師・マインドフルネス瞑想講師

早稲田大学大学院人間科学研究科卒業後、教育相談及び腎臓内科において透析患者を対象にしたカウンセリングに従事。臨床研究・講演活動なども行ってきた。
腎臓内科での臨床においてAcceptance and Commitment Therapyに出会ったのをきっかけとして、マインドフルネスを知り、自身の子育ての経験などからもACT・マインドフルネスの素晴らしさを体感してきた。
2020年にはウェルビーイングのためのカウンセリングルームLe:selfオープン。気軽に、かつ丁寧に自分の生き方について考えることができるカウンセリングルームを目指し、オンラインカウンセリングはもちろん、ACT・マインドフルネスなどのワークショップ・イベントなどを開催している。

■お知らせ

・ウェルビーイングのためのLe:self(リセルフ)HP

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1対1の丁寧なカウンセリングで、皆様がより良く生きるためのサポートを行っています。  


・支援職向けSV・コンサル
ACTやマインドフルネス・慢性疾患に関するケース相談や、自身のケアのためのマインドフルネス実施などを行っています。


*支援職向けマインドフルネスサブスクサービス(対人支援職団体Assembleさん主催)
支援職(福祉・教育・心理・医療)に向けたマインドフルネスの学習・自身のケアのためのサービスです。
・月1回登録者イベント
・音声ガイド・動画コンテンツ(毎月配信予定・いつでも視聴可能)
・マインドフルネス尺度によるマインドフルネス度の定点観測

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