マインドフルネスな状態になったり、鍛えたりする方法は、瞑想だけではなく、普段の生活の中にいくつもあります。
今回は、お散歩に最適な今の季節にいぴったりな、 “いつも通らない道を歩く”マインドフルネスの方法をお伝えしたいと思います。
散歩が健康にいいことは、よく知られていますよね。
散歩中、”今ここ”に意識を向けて、五感を感じながら歩く、それだけでもマインドフルネスになり、身体だけでなく、心も整えることができます。
今回はさらに、マインドフルネスを深める「いつも通らない道散歩」をご提案します。自然に“今ここ”に注意が向き、マインドフルネスな心の持ち方を体感できるでしょう。
通勤、通学のとき、マインドレスネスになっている!?
会社や学校、近所のスーパーやコンビに行く時など、普段、歩いている時のことを思い出してみてください。
どんなことを考えながら歩いていますか?その日の会議のこと、今夜の夕食に何を作ろうか、あれこれ過去や未来のことを頭の中でおしゃべりしていませんか?時には、歩きスマホをしたり…
通勤、通学で、いつも通る道を歩いている時は、マインドフルネスの逆のマインドレスネスな状態になりがちです。
自動操縦モードで、自分が今どこを歩いているのか、気づきがない状態になっているということです。
▼マインドレスネスについてはこちら
いつも通らない道を散歩しよう
この習慣化されたマインドレスネス状態を、意識して回避するのは、なかなか大変ですよね。
そんな方には、いつも通らない道の散歩がオススメです。
初めて行く場所は、誰でもストレスや刺激を感じ、注意深くなります。意図的に景色や道へ注意を向けようと努力しなくても、自然と注意が向きます。
例えば、初対面の人と話す時、目の前の人がどんな人なのか外見を観察したり、内容を聞き逃さないように、自然と集中して耳を傾けたりしますよね。
それと同じです。初めての道、場所では、ゆっくり歩きながら、景色を観察したり、聞こえてくる音に耳を傾けたり、空気を感じたり…と体感覚をいつもより働かせている自分に気づくでしょう。
それこそがマインドフルネスな状態です。心のザワつきは落ち着き、ワクワクするような気づき(発見)があるかもしれません。
いつも通らない道散歩でマインドフルネスになるポイント
散歩でマインドフルネス力を鍛えるためは、以下のポイントを意識します。
・ゆっくり歩く
・景色を観察する
・スマホや地図は見ない ※迷子になったら見てOK
・歩いている「自分」に気づく
・安心して歩ける道を選ぶ ※安全第一で
歩いている私、建物を見ている私、信号が変わるのを待っている私、それに気づきながら味わっている感覚が、「マインドフルネス」です。
自身の心が過去や未来でもなく、”今ここ”にある状態です。その感覚を意識しながら、散歩をしてみてください。
発見や気づきの連続で、楽しくマインドフルネス力を鍛えることができるでしょう。
目的地はあってもなくても構いません。オススメはご近所のいつも通らない道を目的地もなく歩いてみる、ということです。
目的地を意識しすぎて、その場所に着くことや時間にとらわれて、周りが見えなくなると本末転倒です。旅先でも近所でも、時間に余裕を持って、目的地にとらわれずに、その時、その場所、そこにいる自分を味わえることが大切です。
知らない道でもし不安を感じたら・・・
いつも通らない道は新鮮な反面、少し不安を感じる場合があるかもしれません。
そんな時は、呼吸を整えましょう。鼻を通る空気に意識を向け、ゆっくり深呼吸をしてをして、”今ここ”に戻ってきます。
お天気がよければ青空を見上げましょう。青は神経を落ち着かせる効果がある色です。もし曇っているなら、雲の形をよくよく観察してみてください。また、ピンと背筋を伸ばして、胸を開き、上を見上げる。それだけでも、気持ちが前向きになり、ストレス低減につながります。
不安になった時も、マインドフルネスで解消、ということですね。
知らない道の散歩は新しい発見の連続です。
「ここにお店ができたんだ!」という大きなものから、「耳をすますと虫の声がするなあ」という小さなものまで。
桜や紅葉の時期ですと、「こんなところに桜の木が!」「紅葉が始まった」など楽しい発見があるでしょう。
いつも通らない道散歩で、マインドフルネスを鍛えていくと、”いつもの道”でもマインドフルネを保ちやすくなりまよ。
是非、試して見てくださいね!
イラスト*オクヤマナミ
一言コメント:「最近購入した、お気に入りのベアフットシューズ。ソールが薄く柔らかいことが特徴のシューズなので、足裏の感覚が分かり歩くこ都が楽しくなりました。」
文*髙橋晶子
一言コメント:旅先で知らない山道を散歩していたら、木や草花の優しい刺激で自然にマインドフルネスになりました。