冷たい人間なのかな、とコンプレックスな時期もあった。マインドフルネスを日常で選択できる、きっかけづくりがしたい

「マインドフルネスを私たちの日常に。」をコンセプトに、マインドフルネスを気軽に知る・体験する・実践するのきっかけを作るための、マインドフル・ライフスタイルメディア『Mindful.jp』。

今回は編集長の松元 絢に、インタビュー。マインドフルネスと出会った原体験や、日常をマインドフルに送ることで、どんな良いことがあるのかを語ってもらいました!

もくじ

私って冷たい人間なのかな・・

──マインドフルネスに出会った原体験を教えてください。

まだ「マインドフルネス」という言葉も知らない幼少期まで遡ります。小さい頃から、自分自身や起きたできごとを、俯瞰して見る癖のある子どもでした。

というのも、小学校にあがる前まで、宇宙は金魚鉢のようなものでできていると思っていたんです。私たちはその水槽の中で泳ぐ金魚で、誰かに飼われている存在なのだと(笑)。

だからトイレに入っているときは、宇宙を飼っている誰か(と思っていた)に見られているかもしれない!と思って、いつもキョロキョロしていましたね(笑)。

──かわいいエピソードですね(笑)。

私たちが金魚を24時間見張らないのと同じで、監視をされているとか、怖いといった感情はなかったのですが、さすがにトイレを見られるのが恥ずかしい・・みたいな感じで(笑)。そうやって自然と、「自分を外から・上から見る目」を持って過ごしていましたね。

──自分自身のことを客観的に捉える力を「メタ認知」といいますが、それをすでに小さい頃から身につけて過ごしていたということなのですね。

そうですね。自分を俯瞰して見ているので、あまり感情に浸らない子どもでもありました。例えば、公園で転んで擦り傷を負っても、よっぽどの怪我でもない限りずっと泣き続けることは無かったです。痛いと感じつつも、自分を俯瞰して見ているため「この痛みがずっと続くわけない。いつか治る」と思っていました。

──なるほど……!

でも周りの友達を見ると、転んだあとはギャンギャン泣いているわけですよね(笑)その子を慰めようと駆け寄って必死に背中をさすってあげる子もいる。痛みはいつか治る、大したことじゃない。と思っていた私にとっては、理解しづらい光景でした。

「え?なんでそんなに、大げさになるの?」と。

次第に、自分は人の気持ちがわからないのかな。冷たい人間なのかな、とコンプレックスを抱くように。優しい人になりたい……と思いながら過ごしていましたね。今でも、優しい人には憧れます!

いつも明るく元気な理由

──自分を客観的に見られるからこそ、人の気持ちに寄り添えていないのではないか?とコンプレックスにつながってしまったのですね。そこからマインドフルネスに出会い、どのような変化があったのでしょうか。

マインドフルネスの講座を受けたり本を読んだりするにつれ、自分は小さい頃から無意識にマンドフルに生きられていたんだ!と気づきました。

自分を俯瞰して見る癖があったため、落ち込んでも、ネガティブな感情にずっと浸らない。感情にとらわれず「今ここ」に意識を向けられる。それが、いつも明るく元気でいられる理由だったと知り、嬉しかったですね。

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──マインドフルネスの概念を知ることで、これまでの自分を肯定することにもつながったのですね。そこから、自分だけでなく周りにもマインドフルネスを伝えていこうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。

世の中には、感情に振り回され生きづらいと感じる人もたくさんいる。そのことを知ったとき、マインドフルネスという概念と方法を知ってもらえれば
「生き方の選択肢」を広げられるんじゃないかと思ったんです。

──というと……?

私は、全ての瞬間をマインドフルネスに過ごすべきだとは思っていません。感情に身をまかせることで生まれる素晴らしい芸術やパフォーマンスもありますし、そもそも生き方は人ぞれぞれですから。

でももし、ずっとイライラしていて辛い、いつまでもクヨクヨして元気がでない、そんな状態から脱したいと思っている人がいれば、意識を「今ここ」に向けることで生きやすくなりますよ、とお伝えしたいんです。

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マインドフルネスに生きてもいいんだ、と気づくきっかけづくりがしたい。その後どう生きたいかは、ご自身で決められると思うので。そんな想いで「マインドフルネス」という概念をお伝えするようにしていますね。

誰もが「今ここ」を感じながら生活している

──「マインドフルネス」と聞くと、瞑想を思い浮かべる方もいると思うのですが、私たちの日常にもマインドフルな場面はあるのでしょうか?

たくさんありますよ!「今ここ」に意識を向けている場面は、誰しもあると思います。

例えば、コーヒーが好きな方は、香り・色・口の中に広がる味わい、ごくんと飲み込んだ後の余韻・産地や銘柄でも異なる風味……を楽しまれますよね。つまり「今ここ」に意識を向けコーヒーを味わっている。その行為自体が、まさにマインドフルネスなのです。

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同じように、空が澄んでいて綺麗だな。雨上がりの匂いがする。夜の風はひんやりするな。今夜は月が近いね。〜さんの笑顔は素敵だな。〜くん、今日は顔色が悪いぞ。など、目の前のこと・人に意識を向けている状態もマインドフルネスですね。

──なるほど!大げさに考えなくても、「今ここ」に意識を向けることは、誰にでも・いつでも・どこでも、できるんですね!

そうなんです。私がすごく寂しいなと思うのが、一緒に過ごしている人に「私って寂しい人間なんだよね」と言われること。「少なくとも私は、今この瞬間、あなたを100%想っているのにー!」と思っちゃいます(笑)でも、相手にとっては意識が過去や未来へ向いている状態なので、伝わらないんですね。

──今を生きていないと、相手から向けられている愛や思いやりに気づけないこともあるんですね。

日曜日の夜に、仕事嫌だなと明日のことを考えて憂鬱になったり、友達とご飯を食べているときにスマホにばかり気を取られたりするのも同様です。

人は今しか生きられません。過去や未来を生きることはできない。だからこそ、「今ここ」に意識を向ける瞬間が積み重なって、人生の豊かさにつながるのです。

──なるほど……!

そんな想いから、『Mindful.jp』では「マインドフルネスを私たちの日常に。」とコンセプトに掲げました。編集長として、みなさんが日常でマインドフルネスを気軽に知る・体験する・実践するきっかけを作りをしていきたいですね。

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text:貝津美里「人の想いを聞くのが大好物なライター」

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