私たちは日々、さまざまな選択を迫られます。
「本当にやるべき?」「これでいいのかな?」と頭で考えても決められないこと、ありますよね。
そんなときに頼りになるのが、身体の声に耳を傾けることです。
身体は、潜在意識レベルで「これは心地よい」「これは違う」と反応しています。けれど、その声は小さく、普段は見逃してしまいがち。
今回はそんな時に役立つ、「オーリングテスト」をご紹介します。
顕在意識5%と潜在意識95%
心理学やNLP(神経言語プログラミング)の分野では、
「私たちが自覚できる顕在意識は全体の5%、無意識の潜在意識は95%を占める」とよく言われます。
これは厳密な数値ではありませんが、「人間の意思決定の大部分は、”無意識”に左右されている」ということは確からしいと言えます。
頭で考えるだけでは限界がある。
だからこそ、潜在意識のサインを拾うことが、自分にとって自然で心地よい選択につながるのです。
セルフでできるオーリングテストのやり方
オーリングテストは、潜在意識の反応を筋肉の変化で確認する方法です。
占いではなく、無意識を可視化するひとつのツール。
やり方はとってもシンプル。
- 片方の手で親指と人差し指を輪っかにする。
- もう片方の手でも輪っかを作り、それを引っ掛けて外そうとする。
- 心の中で質問をして、指の輪が外れにくいか/簡単に外れるかを観察する。

輪が外れにくければ「YES」、外れやすければ「NO」のサイン。
リラックスして自然な力加減で行うことが大切です。
日常での活用例
まずは気軽に、日常の小さいことから試してみて、身体の声を聴く感覚がついてきたら、大きな選択についても質問してみるというステップがおすすめです。
- 食べ物を選ぶとき「これは今の私に必要?」
- お誘いに対して「行った方がいい?」
- 複数の選択肢で「本当にやりたいのはどれ?」
ちょっとした場面で練習すると、身体が発しているサインに敏感になっていきます。
医療の現場で使われる「バイ・デジタル・オーリングテスト」
さらに本格的な方法として、医療の分野で活用されているのが「バイ・デジタル・オーリングテスト」です。
これは、ニューヨーク心臓病研究所の 大村恵昭博士 が考案した方法です。
本人が指で作った輪っかを、別の人が外そうとする形で行うのが特徴です。
世界40カ国以上で研究や臨床応用が行われており、1993年にはアメリカで知的特許が認められました。スウェーデンの医学部では必須科目にも採用されています。
実際の医療現場では、
- 治療法や薬がその人に合っているか
- アレルギーの有無
- 炎症があるかどうか
といった判断を補助する手法としても用いられています。
もちろん有用性については賛否がありますが、「生体にたずねる」「無意識下の反応を見逃さない」という考え方は、診断や治療の選択に新しい視点を与えています。
まとめ ─ 頭と身体、両方にきく習慣を
オーリングテストは、潜在意識95%の声を身体から聴き取るためのシンプルな方法です。
頭で考えて答えが出ないときこそ、身体にたずねてみましょう。
きっと、自分にとって自然で心地よい選択肢が見えてくるはずです。






