2024年Mindfu.jpのアドベントカレンダーのテーマは「マインドフルネスの世界を広げる旅」。
マインドフルネスを知る・学ぶ・実践するために役立つ、書籍、セミナー、アプリ、場所などの著者や主催者が一日一名登場し、心と体を穏やかに整えるための情報をご紹介します!
今日は、人生に変化が起こる宿と呼ばれる湯河原リトリート「ご縁の杜」の代表、深澤 里奈子さんです。自然豊かな湯河原で「気づきの場」がどのように育まれているかをご紹介します。
本日のタグ
# 初心者さんいらっしゃい
# 実践者さんいらっしゃい
# 仲間を作れる
#自分のペースで
# 感じるマインドフルネス
ご縁の杜は「気づきの場」
神奈川県の西に位置する「湯河原町」。ここは山と海と川に囲まれ、温泉が湧きいずる癒し場として知られます。
「ご縁の杜」はこの地で75年、宿として存在しています。湯河原駅からてくてく歩くこと8分ほど、赤い煉瓦の外壁に和風の間口。こんな街中にあるんだなぁと思いきや、玄関へ入っていくと、異空間が広がります。
明るさ?あたたかさ?雰囲気?置いてあるもの?なのでしょうか?ここ「ご縁の杜」に足を踏み入れると、身体で感じる何かによって全身がゆるみ、心がほどけていくようです。そう、ゆっくりとゆっくりと、“本来の自分”でいてもいいんだという安心感が湧き出てくるのです。
特徴的なおもてなしを紹介します。
まずは、客室と温泉から。
ご縁の杜の空間にじわじわとなじみながら、お部屋で一息。ふう〜。細胞に空気が入り、呼吸が深くなっていきます。
地球の恵みを堪能できる「温泉」では、身体が温まり、体温が上がると、自然と力がぬけていきます。
お食事は「ヴィーガン料理」です。大地の力、生命力の高い野菜で身体を満たしていった時、どんな変化が生じるのか感じてください。まずは、便通が良くなって、腸がすっきりします。さらに、微細な身体感覚を感じたり、呼吸の深さや鼓動が変わっていることに気づくことでしょう。
館内のいろんなところに椅子や瞑想ができる場所があり、内側の世界を感じ入ることもできます。
さらに。館内にはいたるところに本棚があり、2000冊もの本に出逢います。目を向けると、今の自分の生き方にヒントとなるタイトルやメッセージがパッと目に飛び込んでくることでしょう。自分の真ん中にある真っ直ぐなアンテナが立ってくる感覚です。
ご縁の杜は「気づきの場」。その人にとって今 必要なことが必然に起こります。
ご縁の杜になっていくヒストリー
「ご縁の杜」は創業75年を迎えました。祖母が初代で50年間、その後、私の代となって25年が経ちました。私は2000年に26歳で引き継ぎ、祖母が得意としていた(その時代では上手くいっていた)宴会旅館を大きく転換し、「個人を大切にしていく」ことを中心においた料亭旅館へと進路を定めました。
しだいにスタッフ共育も成熟。そこで、「おもてなしとは表も裏もないくらい真っ直ぐな心で感じあうこと」と定義し、相手のニーズに合わせる接客ではなく、自分が自分として存在した時に”そうしたいという気持ち”を大切に実践しました。そして、お客様と相互通行の心が循環するスタッフが育っていきます。
2012年には、部屋稼働率95%を超えるミシュランにも掲載される繁盛店となりました。さらに、外から見ても内から見ても上手くいっていた旅館を2016年に再び大きく変容させ、「リトリートセンター」へと躍進させました。
2回の大きな転換期の流れに共通する体感覚は、「違和感」です。外側がどんなに上手くいっていても、内側から湧くものの声に耳を澄ませていき、肚の奥にあるものを探究しながら「自分の内側に正直である」ことを実践しました。
「マインドフルネス」という言葉や方法は分かっていなかったけれど、自分の内側に正直になる、ということが結果として、瞬間の自分の思考に気づき、観察し、内側から湧き出るものの声を聴く力を高めたのかもしれません。
理念の木
「ご縁の杜」が何のためにこの世界に存在するのか。考え続け、そして、存在探究から生まれたmissionシートが「理念の木」です。
それは、木が育つように下から上へと拡がります。
【土〜在り方Arikata】 自分を磨き、徳を積み、人とつながり、感謝から生きる
【根:傍楽 Hataraku】自分と人の能力を最大限に生かし合い、喜びと成長を生み出すこと
【幹:探究 Quest】 本来の自分に還る
【花:使命 Mission】 地球と人の本来の在り方を探究し、気づきと実践する力が湧き出る環境を創ること
私が「そう在りたい、そう生きていきたい!」という体感覚を言葉にしました。すべての人の内側に「個性の詰まった種」があると確信し、それを仲間とともに、訪れるゲストとともに現実化していくことをご縁の杜の場のmissionとしたのです。
場に設定する
ご縁の杜では、目標設定でなく、「未来情動」の目的設定をしています。場の設定の最も大きなものは、代表である私が持っている感覚で、「この場に来ると、1人1人が自分の真ん中へ還り、本質的な一歩を現実化していく力が出る」という設定。この体感覚を信じていることで、他者の真ん中にあるものも信じていくことができ、頭で計算してここに来た、というよりも、肚が連れてきたんだな、という感じを受け取ります。なので、どんな顔でどんな態度をしていても、「よく来たね♪」とその人を信じて見守ることができるのです。
料理をつくる時も、シェフが毎日、未来情動設定をしています。今日いらっしゃるゲストのお名前や、グループの創り出したい世界を感じ取って、設定するのです。例えば、呼吸のワークをするグループがいれば、“大地と太陽の間で呼吸が循環する”という設定にするなど。
空間記憶
「人生に変化が起こる宿」とサブタイトルをつけてますが、本当に変化が起こってくるんですよね♪
そうやって、ご縁の杜にいるスタッフが毎日毎日、自分の内側を観ていく体感覚や、訪れるゲストが本来の自分に還って進んでいく体感覚が、この場の空間に記憶されていきます。この感覚を私は「空間記憶」と呼んでいます。そうすると、次に来た人たちは、その場から自分に今 必要な体感覚や勇気を細胞レベル?のような粒度で感じて、進みやすくなっていく地場ができてくるんだと思うんです。神社と同じで、人が通って願いや意志を決めていく意識の蓄積が空間に記憶されて、願いが叶いやすくなる、って思うんです。
循環するご縁
「ご縁の杜」という名前の通り、偶然に、必然に、出逢うべくして出逢いが起こっていく瞬間がたくさんあります。ご縁の杜“冥利”に尽きる瞬間です(笑)そして、それは見える形の時だけでなく、まだ出逢っていないたくさんのご縁が循環していきますように!という願いもこの場に設定しています。
湯河原の土地にもその想いは広がっています。
氏神様は「五所神社」さんなので、訪れた人が神社にお参りに行くと、その土地の土地神様が皆さんを歓迎して、その人に必要なお繋ぎをしてくれたりするものです。そんな昔ながらの日本人の精神性も大切にしながら、皆さんの応援をしています。
今年は私にとっても大きな変革の年で、五所神社さんに「鈴緒」と「注連縄」を奉納させて頂いたり、山伏となって山に入らせてもらい、自然界のありのままの様を身体で感じさせてもらったり、湯河原の土地との繋がりがぐっと深くなりました。
このように、湯河原の土地でも、「ご縁の杜」は真っ直ぐな体感覚の空間記憶を重ねてきました。ご縁の杜の場の素晴らしいところは、「本来の自分に還り、真ん中にある想いを実践していく」皆さんを応援している!!!という現実化力があることです。
リトリート合宿を開催してみませんか?
まずは実践!ご縁の杜で「リトリート合宿」をしませんか?
主催者となって自分と仲間や参加者の世界をグッと広げていく位置に立つのは、経験してみるに限ります。実践前に個人で泊まりに来て、その体感覚を味わっていただけると、「あぁ、これ!」と思っていただけることでしょう。
仲間との体験を深めてくれるセミナールームは3つあります。(梵 soyogi・輝 kagayaki・結 musubi)
人数が20名以上なら全館貸切で自由に時間や場をセッティングすることもできます。
研修・セミナー・イベント会場の詳細については、こちら
梵 soyogi:
ご縁の杜に隣接。イベント・セミナー・映画・会議等、多目的に利用出来ます。
輝 kagayaki:
ご縁の杜館内2階。少人数グループの研修、イベント、セミナー等に最適です。
結 musubi:
ご縁の杜のダイニング。使用用途により、様々な空間に様変わりします。
10室の小さな宿なので、平日は20名様以上で、休前日は28名様以上で「貸切」ができます。
貸切の場合、ご希望によっては、夕食を「パルタージュ」(フランス語で「分かち合い」という意味)形式で野菜で絵を描き、皆で分かち合って食べる“食のプログラム”もできます。
そして、自然豊かな湯河原の土地のフィールドもフルに生かしてください。
五所神社・城願寺・海浜公園・吉浜海岸・千歳川・惣湯・不動の滝・天照山・白雲の滝・六法の滝・幕山
真鶴半島の森・三石海岸・おはやし公園・岩海岸など
ご縁の杜プログラム
ご自身でリトリート開催を推奨しましたが、ご縁の杜のプログラムにご参加いただくのもオススメです。主催者の方々と一緒に作っていくプログラムも多いので、その都度、湧き上がってきた様々なプログラムが開催されています。
●様々なプログラム。こちらから惹かれるイベントを探してください。
ご縁の杜イベントカレンダー
●ご縁の杜の独自のプログラム
「地球46億年の歴史を体感する旅〜歩く哲学〜」
真鶴の森4.6 キロを地球の歴史46億年に模して、歩きながらその物語を体感するプログラムです。人間視点から“地球視点”へ!「地球の気持ち」の体感覚に立つと、見える世界が大きく変わります。これは、英国にあるシューマッハカレッジで学んだプログラムを深澤流にアレンジしたもの。
定期開催ですが、希望日でも開催。友達やグループやチームで参加するとここから未来への実践の対話が深まってきますので、ぜひ企画発案ご相談もお気軽に連絡してくださいね!
身体や心をゆるめていくセッションや講座もあります。
http://goennomori.jp/retreat.html
参加者の声
Mindful.jp読者へのメッセージ
空間・大地の野菜の力・ 2000冊の本・出逢う人・自然界・・・
いろんな要素の中に「気づき」や「静けさ」が生まれる瞬間がたくさんあります。
私もスタッフも毎日、自分に気づき、発見し、対話することを繰り返しながら、
一歩一歩この いのち が体験したいことを味わう日々です。
「混沌の中に しっかりと坐る」
穏やかな世界がずっと続くことを望むというよりも、
毎瞬毎瞬わきおこる混沌の中に、しっかりと坐ることを決めていく。
そして味わうことで、いのちが体験したかったことを全身で感じとっていく。
という体感覚でいます。
そんな空間記憶のenergyの場にぜひ遊びにきてください♪
深澤 里奈子(ふかさわ りなこ)
ご縁の杜 株式会社 代表取締役/気づきの場 創造業
<略歴>
2016年リトリートセンターへ変容させ、「湯河原リトリートご縁の杜」となる。2024年現在、10年目となるご縁の杜は、ここからさらにどんな変容していくのかを自身も楽しみに。
ご友達が描いてくれた「深澤里奈子の生態系」(下記)
(私のイメージがよく伝わると思います♪)
近日の大事件。
「ご縁の杜」の変容を解説した本が2024年12月20日に出版された。
「あけわたしの法則」天外伺朗 (内外出版)