小学生が選ぶ今年の漢字からわかるマインドフルネスの秘訣-Gaiax 木村智浩-
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小学生が選ぶ今年の漢字からわかるマインドフルネスの秘訣-Gaiax 木村智浩-

頭でわかると実践するのは違う。マインドフルネスを頭で分かっているだけだったんだと気づかされ、そのマインドフルネスの実践を子どもたちから教えてもらっている4人娘の父です。

まず最初に紹介したいのは、年末といえば恒例の「今年の漢字」です。

今年の漢字

2018年の「今年の漢字」は「災」、2019年は「令」でした。2020年は12月14日(月)に発表だそうです。
どんな漢字が選ばれるのでしょうか?

大人漢字

既に「禍」「密」「疫」といった漢字が予想されています。
(参考)日本トレンドリサーチ・今年の漢字についての調査(2020年12月7日)

日々報道では、感染者数の推移が伝えられ、不安を感じ、また、事業や仕事での変化も多く、たいへんな年だと思います。

小学生が選ぶ「今年の漢字」は、1位「笑」、2位「幸」、3位「新」

そんなかつてないほどの変化が多い2020年ですが、小学生が選ぶ「今年の漢字」が2020年12月3日に発表されました。
発表を見て驚きました。小学生が選ぶ「今年の漢字」は、1位「笑」、2位「幸」、3位「新」なのです。

小学生漢字

”1年を表す漢字の1位は「笑」284票で、「コロナでも笑顔でがんばれた」「家族や友達といっぱい笑った」などが理由にあがっている。
2位は「幸」250票、3位は「新」178票。「幸」の理由は「学校に行ける幸せを感じた」「家族と過ごす時間が幸せ」、「新」の理由は「コロナで新しい生活に」「新しい世界や楽しみを味わった」など。
 トップ3はすべてポジティブな漢字であり、コロナで生活が大きく変化する中でも、それを新しい経験として、楽しみや幸せを見つけながら、家族や友達と充実した日々を送っていたことがうかがえる。"

(出典)小学生が選ぶ今年の漢字「笑・幸・新」がトップ3 

なんということでしょう。COVID-19の感染拡大で休校、各種行事の中止などの大変化があった子どもたちは、こんなにもポジティブな漢字を今年の漢字として選んでいるのです。

「コロナ禍」と反応的で、マインドレスになる私たち大人

ここから学べることこそ、マインドフルネスの真髄でありその効果だと思います。

マインドフルネス研究と実践の第一人者で米クレアモント大学院大学ドラッカー・スクールで、学生およびエグゼクティブ向けにセルフマネジメントを伝えるジェレミー・ハンター准教授は、こんなメッセージを発しています。

”あなたの選択肢を狭めているものは「コロナ」ではなく、それに対するあなたの反応であり、行動です。
変えることへの恐れや昔の成功体験、思い込みや期待などが無意識のうちに染み込み、いつの間にか選択肢を狭めている。そこに気づき、望む結果を得るために機能しなくなった習慣や思い込みを手放す。これが「セルフマネジメント」の出発点です。”

コロナ禍で、いかに自分が反応的でマインドレスになるのかを痛感しました。
私達の脳は、脅威に直面すると、攻撃するか、逃げるか、隠れるかの反応をします。相手のことを考えるとか、柔軟に対応するとか、創造性を発揮するとか、寛大に振る舞うといった選択肢は吹き飛んでしまうのです。そのような状況にあるときに、わたしたちは望んでいない結果につながる行動をとってしまいがちだとジェレミー・ハンター氏は言います。そして、無意識の思考・行動のパターン(マインドレスな状態)に陥っている。
結果、日常的にわたしたちの判断能力を奪い、可能性を狭めています。そして、気づかないうちに望んでいない結果を引き寄せているといいます。

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セルフマネジメントにおいて大事な単位は、瞬間に着目すること

だからこそ、 セルフマネジメントにおいて大事な単位は、瞬間に着目することが大切だと言います。

”わたしたちが対処できるのは、「その瞬間に起きていること」だけです。過去や未来をいまこの瞬間に変えることはできません。人はいまこの瞬間から次の瞬間に起きる事象に対して反応し、決定し、行動し、結果として何かを得ています。人生はその繰り返しです。いままでと違った結果を求めるのであれば、まず瞬間に着目しましょう。これは、多くの人が見過ごしていることです。”

(出典)「望まない人生」を回避するために必要なたった一つのこと
ジェレミー・ハンター、2020年3月、プレジデントオンライン) 

このセルフマネジメントについての詳しい話は、12月16日(水)夜、ジェレミー・ハンターさんに加え、コーチをつけず、自己と向き合うことを通じて日本人で初めて陸上スプリント種目でメダルを獲得した「セルフマネジメント」の達人 為末大さんがお届けしてくれます。(※詳細下記)

大人になる中で、反応的になったり、思考・行動のパターンをつくり、自動思考をすることで、様々なことに対処できると同時に、気づかないうちに望まない結果を引き寄せるよううになっているのかもしれない。そんなことを小学生が選ぶ「今年の漢字」から気づかされたことを紹介しました。

続けて紹介したいのは、小学生よりも小さい幼児から気づかされたことです。

忘れもしない5月24日の出来事

僕は3女を自転車に乗せ、保育園に送り届け、そして、その後、出社する普段通りでの日でした。
いつもよりも遅れて自宅をでてしまい、園に送り届けたら、早くオフィスに向かいたいと思っていた日でした。園に到着し、娘は靴を上履きに履き替え、室内を進みます。そして、鞄から自分の出席カードを取り出し、今日の日付の箇所にスタンプを押します、彼女自身で。このスタンプは春から新しく始まった取り組みなんですが、既に慣れているようで前日の5月23日は、「23」の欄に自分でスタンプにインクを付け押していました。

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24日と日付が掲げられているのに、24日の欄にスタンプを押さない

しかし、この日、娘は「24」の欄にスタンプを押さないのです。
なぜ押さない?疑問でした。昨日スタンプを押した23のとなりだからすぐわかるでしょと思いました。
さらに、今日の日付が分かっていなくても、スタンプを押すテーブルの前には、今日の日付「24」が掲げられています。娘はこれをみて、台紙のカードから今日の日付を見つけスタンプを押してきたわけです、昨日も、その前も。

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そのため、目の前に「24」と書いてあって、「24」の欄にスタンプを押さないのは疑問、いや、急いでいる自分への嫌がらせなのではないか、そう思ってしまう瞬間でした。

しばらく娘を見ながら待ちました。が、まだ押しません。娘は紛れもなく前に掲げている「24」をみています。続けて、出席カードにある「24」も見ています。彼女の視線の先に両方の「24」が入ったことは確認できました。

でも彼女はスタンプを押さないんです。

僕は、彼女の出席カードを指さししながら「21はここ、22はここ、23はここ、今日は24」と言いました。でも押してくれません。
なぜなんだろう。僕も疑問を持ちました。そして、よく見ると、スタンプを押すカードに書いている「24」とスタンプ台に掲げられている「24」が同じようで違うことに気づきました。
「4」の頂点の部分です。娘はそれに気づいているのです。

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自分が見たいようにしか見れていない

大人のほうが頭がいい、よく分かっている、そう思っていましたが、子どものほうがよく見ている、よく観察している。それに気づかされた瞬間でした。

子育ての中で、思うようにいかないことは、多々あるというか、思いもしないことのほうが多いくらいです。
でも、そんな中だからこそ、思いやりの気持を持って、いまこの瞬間に意識をむけ、評価判断を加えず、とらわれのない状態で、ただ観ることが、僕たちを救ってくれます。

マインドフルネスは「"今ここ"に意識を向け、評価判断を加えず、とらわれのない状態で、ただ観ること」です。

僕はアヤパン(※Mindful.jp編集長)らが運営する真面目に不真面目なビジネススクール「The Life School」に参加したことで、仕事もプライベートも触発され、本当に感謝で一杯なのですが、その発起人の清水 ハン 栄治 氏(映画監督・瞑想家)は、アヤパンのこの企画にこんなメッセージをくださっています。

「マインドフルネスがブームになってますね。「心が調う」あの素敵な感覚、神々しい師匠の指導のもと、格式の高いお寺や会員費が高いヨガスタジオでは誰もが経験できます。でも僕は、もっと生々ししい俗世、つまり混んだ通勤電車内、横入りされたスーパーのレジ前、子供が泣き止まない瞬間、感動が少ない無機質な日常の中で発揮できないと意味が無いんだと思うんです。心を調えるだけなら、それこそ縁側でほっこりお茶でも飲んでればいい。そこで下界に生きる僕らの痒いところを知っているアヤさんのマインドフルネス。サラリーマンの経験を生かした実践的なメソッドを提供してくれることと思いますよ。」清水 ハン 栄治 氏(映画監督・瞑想家)

僕らはいかに事実としてみる前に、スキーマ―、仮説を作ってみてしまい、見れていないのか。
自分が見たいように見るのではない。また、自分の意見を言うために話を聞くのではない。相手のことを知る、もっと言えば、相手が関心を持っていることを知る。
そういうことをトレーニングさせてくれるのが子育てであり、マインドフルネス
なんだと思います。

僕自身は子育てにこういった視点を持てるようになったのは、子育てのときにモンテッソーリ教育を学んだことが影響しています。

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モンテッソーリには、「集中現象」、心理学者チクセント・ミハイのいう「フロー」「超集中状態」を大切にするなどの特徴があります。

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このモンテッソーリ教育において何が一番大切かというと、「観察」です。

この子は今何に関心を持っているんだろう?と観察することです。
大人にとって都合のいい子でいてほしいと思ってしまいがちになる子育てですが、改めて、子どもの視点に立って観察をしてみる、理解しようとする、そういったアプローチです。
そのトレーニングプログラムもありますのでよかったらぜひ。書籍もあります。今年、幼児教育・家庭教育でトップクラスで売れた書籍です。)

こんな子育ての瞬間は、とても貴重な瞬間です。そして、その時間というのはとても僅かな時間であるということも、子育てに追われていると忘れてしまいます。

”たった一つのことを思い出せない。そのことが私を苦しめる”

シリコンバレーからはじまったマインドフルネスに根差したWisdom(叡智)の国際カンファレンスWisdom2.0の2019年に行われたスピーチからです。
2018年2月14日に卒業生による銃撃事件で多くの若い犠牲者が出たフロリダ州のパークランド高校の関係者グループによるパネルトークで、娘が犠牲になった父親フレッドさんが話します。

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Wisdom2.0 YouTube動画:The Power of Love: The Road to Healing in Parkland, Florida

「私は事件当日のありとあらゆることを鮮明に憶えている。ただひとつだけどうしても思い出せない点がある。そしてその点が今も、これからもずっと私を苦しめ続ける。
それは当日の朝、学校へ出掛ける娘に“I love you”と言ったかどうかという点だ。」

彼は続けます。

「皆さんに今日もっとも深く胸に刻んで行って欲しい事があるとすれば、愛する人を見送るときにはしっかりと目を見て愛していると伝えて欲しいということです。
それが最後になるかもしれないから」

(日本語訳は、Zen2.0、Wisdom2.0で同時通訳を務められた寺島 裕美子さんのブログからの引用です。)

この瞬間は今しかない

この瞬間は今しかない。そう思うと、改めて、思考・行動パターンにとらわれた自動運転モードから脱却し、本当に大切にしたいことに自覚できる、マインドフルになりたいという気持が沸き上がってきます。

以上、この瞬間に対してどう認知できるようになるかが全てを変える鍵であるというマインドフルネスを子どもたちが教えてくれていることを紹介させていただきました。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

■プロフィール

木村智浩
きむらともひろ

株式会社ガイアックス  チーフカルチャーオフィサー
https://www.gaiax.co.jp/
奈良県生まれ。早稲田大学卒業後、ガイアックスにて、営業、新卒採用、広報IR、経営企画、事業立ち上げ(国内トップシェア獲得)等、幅広く経験。
ガイアックスはソーシャルメディアとシェアリングエコノミー分野に注力する起業家輩出のスタートアップスタジオ。
4児のパパで、モンテッソーリ教育を学び、子どもたちはモンテッソーリスクール、また、体験型学習中心の自由学校(学校教育法一条校、子どもの村小中学校)に通う。国家資格キャリアコンサルタント。
2020年、元ソニー上席常務の天外伺朗の「フロー経営」を伝える天外塾で、「ティール時代の教育と子育て」( http://www.officejk.jp/)が開講。
現在は家族で奈良県に移住(Uターン)し、テレワーク、そして、自然農を学び実践中。Noteを書いてます。ぜひフォローください。

■お知らせ

・12月16日(水)18:30~20:30
「セルフマネジメントの伝道者と実践者が語る激変する環境でも選択肢を広げる方法」をぜひ受け取ってください。

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イベントページのシェア大歓迎! イベントページの「興味あり」「参加」をクリックのうえ、参加チケットをご入手ください。今回感染拡大によりオンラインで開催されます。
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チケット購入ページ
https://eventregist.com/e/QA243HRspjuG

・子育てのトレーニング講座も随時開催中

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