手を動かし、部屋を片づけて、心を整える -ひのなおみ-
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手を動かし、部屋を片づけて、心を整える -ひのなおみ-

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この記事は、12/1〜25まで、毎日1人ずつマインドフルネスを実践している方が「私の日常にあるマインドフルネス」をテーマにリレー形式で綴る、マインドフルネス・アドベントカレンダー2021の記事です。
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師走の慌ただしさが増す日々、そろそろ年末の大掃除をはじめなくてはとソワソワしている人も多いのではないでしょうか。

アドベントカレンダーの本日のテーマは「片づけとマインドフルネス」。
手を動かして空間を整えれば、あなたの心も整っていく——。年末のお片づけ&大掃除に向けたテンションを高められることが本記事のゴールです。

■世界一有名な日本人、KONMARI

突然ですが、世界一有名な日本人って誰だかご存知ですか。
首相や政治家、歌手、タレント、俳優、スポーツ選手でもなく……たった一人の小さくて可憐な女性。お片づけの伝道師、こんまりこと近藤麻理恵さんです。

彼女の著書『人生がときめく片づけの魔法』は日本国内でも100万部を超える大ヒット作となりました。現状では世界各地で本書が翻訳され、累計販売部数は実に1300万部を超えています。

2019年に配信されたNetflixのオリジナル番組『KONMARI〜人生がときめく片づけの魔法』もブレイクしましたよね。Netflixのノンフィクションジャンルでは同年、最も視聴された番組となったそうです。

2021年夏にはシーズン2も公開されています。

2015年には雑誌「TIME」が毎年組む特集「the most influential 100(最も影響力のある100人)」の一人にこんまりさんが選ばれたこともありました。

「ときめき」だけを基準に、家中のモノを手元に残すか、手放すかを決断するというのが、こんまりさん独自のオリジナルメソッド。いまや世界中の人々が、彼女の本や番組を参考に、ときめきを軸にした片づけに取り組んでいます。

■家の中は、あなたの心の中そのもの

こんまりさんの存在は知っていたし、経済記者時代にはオンラインでインタビューをさせていただいたこともあります。が、ひょんなことからある縁に恵まれました。

こんまりさんの世界進出を裏側で仕掛けてきたプロデューサーであり、こんまりさんの夫でもある川原卓巳さん。彼の初めての著書を担当編集として作らせていただくことになったのです。

川原卓巳さんの著書『Be Yourself』

本書のテーマは「あなた自身を片づけて、魅力を輝かせていこう」というもの。個人の荷物を片づけて整った空間を生み出すのがこんまりさんのメソッドなら、夫の卓巳さんが手掛けるのは「人の魅力」の整え方。

自分の中に眠る魅力をどのように発掘して、磨き、伝え、自分らしくいきるのかというメソッドをいくつかのステップに分けて、分かりやすく解説しています。

卓巳さんご本人もとってもとってもチャーミングで魅力的な方です。

本書の取材の中で、私は卓巳さん経由でさらにこんまりさんの洗礼を浴びます。例えば、こんなふうな言葉が続々と。

家の中にあるモノと向き合うことは、自分と向き合うことである。
家の中にあるモノを整えることは、自分の心を整えることでもある。

卓巳さんと一緒に本作りをする中で、私はどんどんとわが家の「モヤッと」が気になるようになっていきました。

■39歳、17年勤めた会社を辞めた

ここで個人的な話題に転じて恐縮なのですが……。
2019年の秋、私は17年勤めた会社を辞めました。
39歳。不惑の誕生日を迎えるちょうど1カ月前のことでした。

以降、少しずつ家を片づけてはいたのですが、それでもまだ捨てきれない「過去の遺物」が段々、気になり始めていたのです。

  • (職種が変わりもう着ることもないであろう)テレビ出演用のジャケット

  • (年数回も使うことのないであろう)すごい偉い人インタビュー用のタイトスカートとハイヒール

  • 5年以上前に1度だけほめられた(がもうくたくたの)ワンピース

  • ボーナスで無理して買ったけど着心地が悪くて使わない高級ブランドのセーター

「高かったから」「まだ使えるから」「褒められたから」「当時の苦労が思い出せるから」……。
私のクローゼットを窮屈にしていたのは、たしかに過去の自分をつくった戦友のようなアイテムではあったけれど、今となってはときめかない過去の抜け殻のようなモノばかりでした。

ライフステージも変わり、生活も付き合う人も大きく変わった。
ときめく人間関係だけに囲まれているのに、なぜ、毎日の生活を取り囲むモノたちは同じように取捨選択ができていないのだろう。

『Be Yourself』の編集作業が背中を押して、どんどんと家中を片づけていくようになりました。

■ときめくものだけに囲まれた生活

衣類からスタートさせて、本や書類、小物、思い出品まで……。

こんまりさんの唱えるメソッド通りに、「ときめき」を軸に取捨選択を進めていきました。すると不思議なことに、モノが減るほどに、どんどんと心が軽くなっていったんです。

家中の衣類を1カ所に山積みして、あとはひたすらそれを1着ずつ手に取り、「ときめく/ときめかない」を心と体に聞いていく。

動かしているのは「手」と「体」。
たったそれだけを動かして、ひたすら、ときめきジャッジを繰り返しているだけなのに、なぜか気持ちがふんわり軽やかになり、感性が研ぎ澄まされていく——。

没頭して片づけたあと、手元に残ったアイテムを戻していったら、ときめきだけがあふれるクローゼット(とふんだんな空間)が残っていました。

クローゼットがときめきだけであふれるようになると、今度は家のほかの場所の「モヤッと」が気になり始めていきます。

  • 数年来の積ん読本

  • 確定申告が終わった数年前の医療費

  • 本体はもう家にはない家電の取扱説明書

  • しんどかった時期に使っていて読み返す気にもならない日記や手帳

家中のあらゆるところに散らばる「モヤッと」ポイントを片づけていくと、モノが減るほどに心が整い、意志決定のスピードが格段に上がっていったのです。

自分の感性に合うものと合わないものが明確に分かるようになったし、「モヤッと」する人間関係からは自然と距離を取れるようになった。

ときめくモノや人に囲まれて暮らすことで、心が整うようになったんです。

■「モヤッと」を手放す1秒お片づけ

「だからみなさんも、ぜひ、お片づけを始めましょう!」
……と言いたいのだけれど、きっといきなり家中を片づけましょう!と言われてひるむ人も多いと思います。そこで気が向いた時に実践できるメソッドとして私がオススメしたいのが、「1秒お片づけ」(雑なネーミングですみません)。

普段の生活の中でモヤッとしたものを、一度、手放してみる。

  • くたくたになったバスタオルとフェイスタオル

  • シミが取れずに黄ばんでしまったふきん

  • 何年も前に親からもらった(自分の趣味ではないじゃない)マグカップ

  • 親友の結婚式で渡された(自分の趣味ではない)大皿

冷静に見渡してみると、実に多くの「モヤッと」グッズと一緒に生活していることが分かるはずです。
普段は見慣れているから、あえて意識することもなくなっている。でも本当は心のどこかで「モヤッと」感じている……。そういったアイテムを、感謝して手放してみるのです。

すると手放して空いたスペース分だけ、気持ちにも余裕ができて、心が整っていきます。

慌ただしい年末。せっかくなら大掃除の前に「モヤッと」アイテムを手放して、スッキリした空間を生み出してみてはいかがでしょうか。

少しでも「片づけ&お掃除」テンションが上がってくれたことを祈りつつ。2021年、最後まで駆け抜けていきましょう!

■プロフィール

ひのなおみ(編集者)
愛媛県出身。慶応義塾大学卒業後、日経BP入社。月刊誌『日経トレンディ』、週刊誌『日経ビジネス』記者・編集者。『日経ビジネス』クロスメディア編集長を経て、現在はダイヤモンド社で書籍を編集。これまでに手掛けた書籍はこちら(https://booklog.jp/users/naomihino
カミーノ巡礼800km/ABD認定ファシリテーター/米国NLP協会認定NLPプラクティショナー/認定こんまり流片づけコンサルタント/InnerMBA/次の目標はレゴシリアスプレイファシリテーター


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