Mindful Photos

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徒らに、空を見上げる-おざきゆき-

徒らに、空を見上げる-おざきゆき-

「意味のあることをしよう」 時々、自分自身を追いつめてしまっていることに気づく。 “全て説明できてしまう”ということは ある意味 “全てそれ以上にいけない”そんな、 つまらないような ことなのかもしれない。 そこに意志があるのか、 そこに意味があるのか、 だけではない。 意味もなく、徒らに見上げてみることで 見えてくる景色がある。 言葉にできなくて 意味も見つけられず、 そんなことの方が 実は、自分のほんとうを見つけてくれる時だってある。 おざきゆき 株式会社C

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Eternal blue-わたなべさき-

Eternal blue-わたなべさき-

この紫陽花を見た時、 花の色は 移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに という句を思い出した。 小野小町の句だ。 長い雨が降る間に色褪せた花と自分の身を重ねて憂う歌なのだけれど、反対に、いつまでも色褪せて欲しくなかった気持ちも感じ取れる歌だと思う。 私も、できることならば、この見事な青をいつまでもみていたいと思った。 でも、そんなことはできないから せめてこの美しさが永遠にしまいこめるように、写真に写すのだ。 移ろうことが世の常だからこそ、この一

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シンメトリー婦人と過ごす秘密の夜会。-三宅弘晃-

シンメトリー婦人と過ごす秘密の夜会。-三宅弘晃-

 「左右対称」の異名を持つシンメトリー婦人は、毛足の長いファブリックソファからゆっくりと立ち上がると、紫に光るきらびやかなドレスを揺らしながら、屋敷に集まった紳士淑女達に語りかけた。  「人類の歴史において、『左右対称』ほど美しく、崇高で、完璧な景色は他に類を見ませんことよ。その証明に、玉座はいかなる時代も左右の景色が対を成すように作られているじゃありませんか。あらゆる線の先端が示す消失点の存在こそが、この世における最も高貴な威厳を象徴しているのです」  「御覧なさい。偽

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昼下がり、友人とお絵かき-わたなべさき-

昼下がり、友人とお絵かき-わたなべさき-

昼下がり、窓を開けると部屋の中を風が通り抜けた。 今日は久しぶりに会う友人と、お絵描きの日。 友人の向かいに座り、絵を描いていると、 向かいに座る彼女の手が小刻みに揺れて、線を引いている。 サッサッサッ… それを見て、友人が目の前にいるんだなぁと実感すると、 なんだか胸がキュッと、愛おしくなった。 この時間が好きだ。 2人で、頭を空っぽにして絵を描いた。 お互いの絵を覗き込んで感想を言い合った。 クッションに倒れ込んでたびたび作業を中断する彼女が面白くて笑

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花とおしゃべり-わたなべさき

花とおしゃべり-わたなべさき

かわいい花が風に吹かれていた。 花は言葉を話さないけれど、 なんだかとても気持ちよさそう。 「今日は良い天気だね。とっても気持ちよさそう」 カメラを向けると、花が喜んでいるように感じる。 この瞬間を残しておきたくて、 可憐に揺れる花たちに向けてシャッターを切った。 わたなべさき 会社員/フォトグラファー 雨の日にテンションが上がる人。 みんなが本当の想いを生き、心を震わせあう世界をつくりたいと思っています。

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大人になったら親友は作れない。-三宅弘晃-

大人になったら親友は作れない。-三宅弘晃-

「さよちゃんが帰っちゃうんだよね、広島に」  撮影の依頼を受けたのは、3月上旬のことだった。春は暖かく穏やかなだけでなく、わずかに混ざるビターな香りが胸の奥底をかすめてゆく。依頼を切り出す寂しげな口調に、幾年月も使い古された言葉が頭をよぎった。  そう、3月は別れの季節なのだ。どんなにデジタルが進んでも、離れ行く友人を名残惜しく思う気持ちはきっと変わらない。  大人になったら親友は作れない。そんなこと、一体誰が言ったのだろう。ファインダーごしに繰り広げられる二人の日常は無邪

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ぷしゅぷしゅ。いのちの音がする。-わたなべさき-

ぷしゅぷしゅ。いのちの音がする。-わたなべさき-

金柑が手に入ったので、酵母を育ててみました☺︎ 酵母を育てて3日目。金柑の間から、泡がぷくぷく…と現れ始め、 そして、6日目の今朝。 蓋を開けると、"ぷしゅ、ぱち、ぴち"と、炭酸の弾けるような音。 ぴち…ぱちぱち、ぷく、ぱち… 酵母が生きている音は、耳に心地よくて、なんだか愛おしい。 人知れず植物の表面に生きていて、普段は目に見えない酵母が、 部屋の片隅でしゅわしゅわと懸命に生きているのを感じると、心がくすぐったくなる。 酵母と一緒に過ごす日々は、なんか良いな

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静寂の先に -おざきゆき-

静寂の先に -おざきゆき-

“静けさ”の中に音があることを知った なにもしない どこにも行かない ということは、きっと味方を変えれば なにかしているし ここにいる ということ 見えているものだけではない その先に、どこかに ささやかな “音”はかくれている かたちをもっていないことで 見えてくる豊かさがある おざき ゆき 株式会社CRAZY |CRAZY WEDDING ART director 空間アートディレクター テーマは“感動と、在る日々” 小さな ときめきを切り取っています。

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さくらが教えてくれた、大切な時間-わたなべさき-

さくらが教えてくれた、大切な時間-わたなべさき-

風がさーっと吹く。 大きな桜の木の枝が揺れて、淡いピンク色の花びらが、ひらひらとランダムに舞ってゆく。 それまでいろんなことが頭をぎゅうぎゅうにしていたのに、その一瞬でさくらに目を奪われてしまった。 ただ散っている。それだけで、 それまで考えていた頭を奪ってしまうほどの魅力を持っている花。 いつでも、目を奪うその美しさは、人々に、ただ美しさを感じる時間をプレゼントしてくれた。 そんな贅沢な時間を、いま私たちはどれだけ取れているだろう? "ただ美しさを感じる"

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キムタクは、この夜景のすべてに知られている。-三宅弘晃-

キムタクは、この夜景のすべてに知られている。-三宅弘晃-

 高層ホテルのレストラン。ぼんやりと夜景を眺めながら、僕は希代のスーパースターに思いを馳せていた。  ここから見える明かりのひとつひとつに人間がいて、それぞれの営みがある。そして、その明かりの中にいる人々は、おそらく例外なくキムタクのことを知っている。しかしキムタクはその明かりひとつひとつを知るわけもなく、ただ直立し、燦然と輝いている。  ふと思う。  キムタクにとってこの夜景は、どんな風に見えるんだろう。  ただの夜景に見えるのかな。いやいやもしかしたら、「この世界は自

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